【音楽】ヒトは何をもって"音楽"を感じるのだろう?
音を楽しむから『音楽』
じゃあ人はどんな音を楽しめるの?
じゃあ人はどんな音を楽しめるの?
ゲシュタルト心理学という分野があります
ドイツ語で[ Gestalt = 形・形態 ]という意味。人間という生き物が何かを認知するときひとつのまとまりとしてまとめて認識する仕組みを指します
たとえば以下をごらんください
||
アナタはこれを『2本の棒』と認識するでしょう。じゃあこれはどうでしょう?
||| ||
おそらく『3本と2本の棒』と認識すると思います。これを『5本の棒』と認識した方は少数、もしくは『3本と2本 → あわせて5本の棒』と思考が進んでいったことだと思います
このように、人間の脳は"いっていのまとまり"をまとめて認知する仕組みができています。例としてわかりやすいのはみんなだいすきアニメーション動画。アニメは『1枚1枚の"絵"の連続』ですが、アナタにはそれが『動画』としてまとめて認識されているはずです
動画とおなじように『音』も連続して聞こえると、人間にはそれが『音楽』として聞こえるようになります
音楽とは、脳のしくみが生み出してくれる芸術なのかもしれません。今回はそんな『音楽の認知』的な内容。そもそも音楽とはなにか? 的な話をしていきましょう
:脳にとっての音楽:
人間はなぜ『音楽』を認知するのか?
ざっくり『脳が音楽を認知する』言うて、そこにはいろんな多様性があります。雨音、電車の音、犬の鳴き声、道路工事や人々が行き交う喧騒――アナタはそれらを『音楽』として認知したことがあるでしょうか?
じゃあ楽器をテキトーに弾いてみましょう。ドレミ、ファソラ、シードードーラソラ――わりと『音楽っぽい』的な認識になるのではないでしょうか?
ふしぎですよね。そのヘンに行き交ってる音は音楽として認知し得ないのに、楽器をただテキトーに引いただけで、そこに『音楽』っぽさを認知できる。それはいったいナゼなのでしょう?
脳が音楽を認知するには以下のような要素が要求されます
・リズム
一定のスピード間隔を刻む
・メロディ
様々な音の"高さ"を設定する
・ハーモニー
同時に複数の音を鳴らし"彩り"をつくる
規則的な一定間隔の音、定まった高さの音、それらが互いに響き合う音。それらが交わってこその音楽。道路工事で響き渡るのは様々な周波数の雑音でしかないのです
楽器は定まった音が出るよう調整されています。そしてテキトーでも一定間隔で奏でればリズムが実装可能になる。その2要素だけでもかなり"音楽感"があるのに複数の音を重ねたらそれはもう完全な『音楽』となります
音楽を聴くとき、ヒトはハッキリした"点"を認知するわけじゃありません。いろいろな音楽が時間経過と共に流れていき、それらを上記3要素の条件のもとで連続した音を評価、パターンや構成(拍子・長調短調など)を聴き取り、それらがどのような感情や主張を込めているのかを感じ取りながら聴取しています。それは音楽を演奏するときもいっしょ
自分がもつ音程やテンポなどの感覚、適切な音量、音楽に関する今まで溜め込んだ知識や経験などを加味して演奏し、生まれた音と自分が感じている音のギャップを調整してその演奏家ならではの音楽を奏でる。これはなかなかに高度なテクニックなのです
音楽を『音楽』として認知する。これメッチャ重要なことです。たとえばオーケストラによる演奏は荘厳かつ重厚ですばらしいものですが、これを『音楽』と認知できなければ単なるうるさい雑音に過ぎません
道端を歩いてたら電車がやってきた。この音を『音楽』として認知していたら、アナタは毎日のさんぽがとても楽しくなるでしょう
人間の耳は聞いたそのままの情報を脳に伝えますが、それをどう解釈し、どう処理するかは脳みそちゃんにかかっています。自身の成長過程で誕生した音の認知パターン、グループを考慮して送られてきた音信号を解釈して、脳はこう判断するのです
脳「あ、これ"音楽"だ」
:音楽を広げる要素:
脳が音の連続を『音楽』と認知するのはわかりました。ではそれらを膨らませ、長期間にわたり脳を楽しませる構成要素はなんでしょう?
音楽を実装するには『楽譜』という音の地図が必要です。楽譜を細かく分けていくと、そこには『小節』という単位が連続して構成されていることがわかります
B-NOVELさんが画像挿入を実装してないので楽譜例を見せられませんが、とりあえず『かえるのうた 楽譜』でググってみてください。その冒頭にある『ドーレーミーファー』のぶぶんがひとつの小節です
これ、脳の構造にうまくマッチしてるのがわかりますよね。冒頭で書いたように、脳は『1小節 = ひとつのまとまり』として認知できます。さらに、音楽業界では『モチーフ』とよばれる単位があります。これはとある音楽のイメージを決定づける代表的なメロディになるのですが、たとえばそうねぇ……ベートーヴェンの『ジャジャジャジャーン! ――ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン!』って音楽わかります?
彼はこの脳みそに焼き付くようなメロディはそれだけで「あ、あの曲だ」ってわかりますよね。モチーフは基本小節ふたつぶんの長さを指し、ベートーヴェンの"運命"の場合は曲中に頻繁に使われています
まだイメージしにくいって方いらっしゃいますか? ――では、ためしに"かえるのうた"を、以下のふたとおりのまとまりを意識して歌ってみてください
かえるのうたがきこえてくるよ
かえるのうたが → きこえてくるよ
下パターンのほうがしっくりくるのではないでしょうか? 歌詞内では、下の例で表した場所に給付がついてうまい感じに"区切り感"を出しています。そういったアクセントを脳は区切りと認知したり、それを利用してタイやスラーなどの音楽記号を挿入し「ここは連続させてね、区切りじゃないよ」と脳みそちゃんに教えたりすると、様々な条件下でいろいろなメロディの音楽を作成することができます
アナタが好きな曲を例に『区切り』を感じ取ってみてください。もしアナタが作曲してる方であれば、上記の脳のしくみをうまい感じに利用して、おもしろおかしい曲をつくってみてはいかがでしょう?
:まとまりのなかにも主役がある:
脳はいろんな情報を処理します。が、すべての情報をぜーんぶいちいち処理してたら脳みそがフットーしてしまうので、実はある程度情報を取捨選択して『認知しない』という選択をされている場合もあります
人間の視界はけっこう広いですが、じゃあ行き交う人々の顔や形、服装特徴をすべて視ているワケじゃないでしょ? ――それらすべてを覚えてしまう、認知してしまう、記憶してしまうというのがサヴァンとか、アスペルガーとか自閉症スペクトラムいう類のアレです
なんでもかんでも記憶できちゃうって、必ずしもいいことばかりじゃないんですね
脳は情報を取捨選択する。そのなかで得てして『主役』を決めたがるのも脳のクセです。アンサンブルやオーケストラのようにアッチコッチで演奏が入り乱れると、脳は「どれが"主役"なんだ?」と探し始める傾向があります
だからこそ、人は『メロディー』と『伴奏』を聞き分けられるのです
もっともカンタンな仕分けは『楽器の種類』でしょう。ヴァイオリンやピアノなどはもう"主役感"がすごい。それぞれの楽器をそれぞれのメロディーとして聴取しつつ、曲の構成などからどっちが主役かを判断します
じゃあ『テノールの声』と『テノールの声』を分けられるでしょうか? ――これはもう『合唱』です。同じです。ワケられません。アナタのカレピッピ(もう古い?)がテノール歌手だったとして、合唱中のカレの声を聴き分けることはできません
できたらスゲーわ。まあ独自のクセとかタイミングとかがあれば可能でしょうが、合唱はそういったクセを排除して唄う練習をするでしょうからまあ不可能だろうね
オーケストラのような場合、わたしたちは『主役の楽器』を認知してそのほかのコーラスと区別して聴き取ります。メロディーを奏でる部分がだいたい主役になり、オーケストラの場合だいたいヴァイオリンがその役割を担ってるね
あるいは『音源の場所・遠近』などでも主役と脇役を判別します。よりよく聴き取れる音を主役と認定したり、逆に聴き取りにくい音を脇役にする。なので多くの低音担当楽器は脇役になりますね。ってかほとんど聞こえなかったりする
ただ重厚なベース音はなんか意味があっていといとイイらしい(ネット上でよく見かける音楽経験者談)ので通な方は聴き取りチャレンジしてみてください
:脳の性質を利用してあそぶ:
聴覚のみならず、脳は5つの感覚すべてを取捨選択して、ある意味偏見をもった情報処理をしています。それを利用した視覚的な処理が『トリックアート』と呼ばれるもの。テレビだって本来二次元映像だけどちゃんと奥行きを感じられるでしょ?
それと同じで、聴覚に関してもいろいろ遊べる要素がてんこ盛りです
蛇足になりますが、昔のテレビは『モノラル』言うてどのスピーカーからも同じ音が流れていました。けど今じゃあっちこっちのスピーカーからそれぞれ別の音が出てきます。なのでそれらをうまく活用すれば、同じ楽曲でも主役の音を変化させたり、楽曲の印象自体を変化させることができるかもしれません。うーん技術の進化ってすばらしいね!
イヤホンを装着して、左右交互にこういった音を出すとまたおもしろい感覚を味わえたりします
→ 時間経過 →
右耳:ド ミ ソ シ
左耳: レ ファ ラ ド
試せる環境があればぜひやってみてください。気になる方は『"音階旋律の錯覚"』でググっていると幸せになれるかもしれません。もしくはイヤホンをつけて『チャイコフスキー 悲愴 第4楽章』の冒頭を視聴するとわかるかも――まあテキトーな動画サイトで『音楽 錯覚』で検索するだけでもいろいろ視られてたのしーよ!
リズム・メロディ・ハーモニー。この3要素さえあれば『音楽』は作れます。わたしたちは普段『音楽』を何気なく聴いていますが、そこには脳のスーパー処理能力によって実現されたいろいろな結果があるのですね
こういった理由から、もしかしたら犬や猫、そのほか多くの動物たちは『音楽』を聴いてない可能性があります。つまり、わたしたち以外の動物にとって音楽は『ただの雑音』である可能性があるってこと
音楽はかみさまがわたしたちに授けてくれた芸術なのかもしれません。音楽はわたしたちに感動を与えてくれます。そんな音楽を楽しみつつ、すばらしい楽曲を世に生み出してくれる作曲家や演奏家をリスペクトしていきたいですね
ここまで読んでいただきありがとうございます。音楽に関するアレやコレの質問、こういうテーマで書いてほしい、この用語ってどんな意味なの、その他もろもろありましたらどうぞ感想ください。その他応援ありがとうございます
アナタの脳にステキな音楽が奏でられることを祈っています
ドイツ語で[ Gestalt = 形・形態 ]という意味。人間という生き物が何かを認知するときひとつのまとまりとしてまとめて認識する仕組みを指します
たとえば以下をごらんください
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アナタはこれを『2本の棒』と認識するでしょう。じゃあこれはどうでしょう?
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おそらく『3本と2本の棒』と認識すると思います。これを『5本の棒』と認識した方は少数、もしくは『3本と2本 → あわせて5本の棒』と思考が進んでいったことだと思います
このように、人間の脳は"いっていのまとまり"をまとめて認知する仕組みができています。例としてわかりやすいのはみんなだいすきアニメーション動画。アニメは『1枚1枚の"絵"の連続』ですが、アナタにはそれが『動画』としてまとめて認識されているはずです
動画とおなじように『音』も連続して聞こえると、人間にはそれが『音楽』として聞こえるようになります
音楽とは、脳のしくみが生み出してくれる芸術なのかもしれません。今回はそんな『音楽の認知』的な内容。そもそも音楽とはなにか? 的な話をしていきましょう
:脳にとっての音楽:
人間はなぜ『音楽』を認知するのか?
ざっくり『脳が音楽を認知する』言うて、そこにはいろんな多様性があります。雨音、電車の音、犬の鳴き声、道路工事や人々が行き交う喧騒――アナタはそれらを『音楽』として認知したことがあるでしょうか?
じゃあ楽器をテキトーに弾いてみましょう。ドレミ、ファソラ、シードードーラソラ――わりと『音楽っぽい』的な認識になるのではないでしょうか?
ふしぎですよね。そのヘンに行き交ってる音は音楽として認知し得ないのに、楽器をただテキトーに引いただけで、そこに『音楽』っぽさを認知できる。それはいったいナゼなのでしょう?
脳が音楽を認知するには以下のような要素が要求されます
・リズム
一定のスピード間隔を刻む
・メロディ
様々な音の"高さ"を設定する
・ハーモニー
同時に複数の音を鳴らし"彩り"をつくる
規則的な一定間隔の音、定まった高さの音、それらが互いに響き合う音。それらが交わってこその音楽。道路工事で響き渡るのは様々な周波数の雑音でしかないのです
楽器は定まった音が出るよう調整されています。そしてテキトーでも一定間隔で奏でればリズムが実装可能になる。その2要素だけでもかなり"音楽感"があるのに複数の音を重ねたらそれはもう完全な『音楽』となります
音楽を聴くとき、ヒトはハッキリした"点"を認知するわけじゃありません。いろいろな音楽が時間経過と共に流れていき、それらを上記3要素の条件のもとで連続した音を評価、パターンや構成(拍子・長調短調など)を聴き取り、それらがどのような感情や主張を込めているのかを感じ取りながら聴取しています。それは音楽を演奏するときもいっしょ
自分がもつ音程やテンポなどの感覚、適切な音量、音楽に関する今まで溜め込んだ知識や経験などを加味して演奏し、生まれた音と自分が感じている音のギャップを調整してその演奏家ならではの音楽を奏でる。これはなかなかに高度なテクニックなのです
音楽を『音楽』として認知する。これメッチャ重要なことです。たとえばオーケストラによる演奏は荘厳かつ重厚ですばらしいものですが、これを『音楽』と認知できなければ単なるうるさい雑音に過ぎません
道端を歩いてたら電車がやってきた。この音を『音楽』として認知していたら、アナタは毎日のさんぽがとても楽しくなるでしょう
人間の耳は聞いたそのままの情報を脳に伝えますが、それをどう解釈し、どう処理するかは脳みそちゃんにかかっています。自身の成長過程で誕生した音の認知パターン、グループを考慮して送られてきた音信号を解釈して、脳はこう判断するのです
脳「あ、これ"音楽"だ」
:音楽を広げる要素:
脳が音の連続を『音楽』と認知するのはわかりました。ではそれらを膨らませ、長期間にわたり脳を楽しませる構成要素はなんでしょう?
音楽を実装するには『楽譜』という音の地図が必要です。楽譜を細かく分けていくと、そこには『小節』という単位が連続して構成されていることがわかります
B-NOVELさんが画像挿入を実装してないので楽譜例を見せられませんが、とりあえず『かえるのうた 楽譜』でググってみてください。その冒頭にある『ドーレーミーファー』のぶぶんがひとつの小節です
これ、脳の構造にうまくマッチしてるのがわかりますよね。冒頭で書いたように、脳は『1小節 = ひとつのまとまり』として認知できます。さらに、音楽業界では『モチーフ』とよばれる単位があります。これはとある音楽のイメージを決定づける代表的なメロディになるのですが、たとえばそうねぇ……ベートーヴェンの『ジャジャジャジャーン! ――ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン!』って音楽わかります?
彼はこの脳みそに焼き付くようなメロディはそれだけで「あ、あの曲だ」ってわかりますよね。モチーフは基本小節ふたつぶんの長さを指し、ベートーヴェンの"運命"の場合は曲中に頻繁に使われています
まだイメージしにくいって方いらっしゃいますか? ――では、ためしに"かえるのうた"を、以下のふたとおりのまとまりを意識して歌ってみてください
かえるのうたがきこえてくるよ
かえるのうたが → きこえてくるよ
下パターンのほうがしっくりくるのではないでしょうか? 歌詞内では、下の例で表した場所に給付がついてうまい感じに"区切り感"を出しています。そういったアクセントを脳は区切りと認知したり、それを利用してタイやスラーなどの音楽記号を挿入し「ここは連続させてね、区切りじゃないよ」と脳みそちゃんに教えたりすると、様々な条件下でいろいろなメロディの音楽を作成することができます
アナタが好きな曲を例に『区切り』を感じ取ってみてください。もしアナタが作曲してる方であれば、上記の脳のしくみをうまい感じに利用して、おもしろおかしい曲をつくってみてはいかがでしょう?
:まとまりのなかにも主役がある:
脳はいろんな情報を処理します。が、すべての情報をぜーんぶいちいち処理してたら脳みそがフットーしてしまうので、実はある程度情報を取捨選択して『認知しない』という選択をされている場合もあります
人間の視界はけっこう広いですが、じゃあ行き交う人々の顔や形、服装特徴をすべて視ているワケじゃないでしょ? ――それらすべてを覚えてしまう、認知してしまう、記憶してしまうというのがサヴァンとか、アスペルガーとか自閉症スペクトラムいう類のアレです
なんでもかんでも記憶できちゃうって、必ずしもいいことばかりじゃないんですね
脳は情報を取捨選択する。そのなかで得てして『主役』を決めたがるのも脳のクセです。アンサンブルやオーケストラのようにアッチコッチで演奏が入り乱れると、脳は「どれが"主役"なんだ?」と探し始める傾向があります
だからこそ、人は『メロディー』と『伴奏』を聞き分けられるのです
もっともカンタンな仕分けは『楽器の種類』でしょう。ヴァイオリンやピアノなどはもう"主役感"がすごい。それぞれの楽器をそれぞれのメロディーとして聴取しつつ、曲の構成などからどっちが主役かを判断します
じゃあ『テノールの声』と『テノールの声』を分けられるでしょうか? ――これはもう『合唱』です。同じです。ワケられません。アナタのカレピッピ(もう古い?)がテノール歌手だったとして、合唱中のカレの声を聴き分けることはできません
できたらスゲーわ。まあ独自のクセとかタイミングとかがあれば可能でしょうが、合唱はそういったクセを排除して唄う練習をするでしょうからまあ不可能だろうね
オーケストラのような場合、わたしたちは『主役の楽器』を認知してそのほかのコーラスと区別して聴き取ります。メロディーを奏でる部分がだいたい主役になり、オーケストラの場合だいたいヴァイオリンがその役割を担ってるね
あるいは『音源の場所・遠近』などでも主役と脇役を判別します。よりよく聴き取れる音を主役と認定したり、逆に聴き取りにくい音を脇役にする。なので多くの低音担当楽器は脇役になりますね。ってかほとんど聞こえなかったりする
ただ重厚なベース音はなんか意味があっていといとイイらしい(ネット上でよく見かける音楽経験者談)ので通な方は聴き取りチャレンジしてみてください
:脳の性質を利用してあそぶ:
聴覚のみならず、脳は5つの感覚すべてを取捨選択して、ある意味偏見をもった情報処理をしています。それを利用した視覚的な処理が『トリックアート』と呼ばれるもの。テレビだって本来二次元映像だけどちゃんと奥行きを感じられるでしょ?
それと同じで、聴覚に関してもいろいろ遊べる要素がてんこ盛りです
蛇足になりますが、昔のテレビは『モノラル』言うてどのスピーカーからも同じ音が流れていました。けど今じゃあっちこっちのスピーカーからそれぞれ別の音が出てきます。なのでそれらをうまく活用すれば、同じ楽曲でも主役の音を変化させたり、楽曲の印象自体を変化させることができるかもしれません。うーん技術の進化ってすばらしいね!
イヤホンを装着して、左右交互にこういった音を出すとまたおもしろい感覚を味わえたりします
→ 時間経過 →
右耳:ド ミ ソ シ
左耳: レ ファ ラ ド
試せる環境があればぜひやってみてください。気になる方は『"音階旋律の錯覚"』でググっていると幸せになれるかもしれません。もしくはイヤホンをつけて『チャイコフスキー 悲愴 第4楽章』の冒頭を視聴するとわかるかも――まあテキトーな動画サイトで『音楽 錯覚』で検索するだけでもいろいろ視られてたのしーよ!
リズム・メロディ・ハーモニー。この3要素さえあれば『音楽』は作れます。わたしたちは普段『音楽』を何気なく聴いていますが、そこには脳のスーパー処理能力によって実現されたいろいろな結果があるのですね
こういった理由から、もしかしたら犬や猫、そのほか多くの動物たちは『音楽』を聴いてない可能性があります。つまり、わたしたち以外の動物にとって音楽は『ただの雑音』である可能性があるってこと
音楽はかみさまがわたしたちに授けてくれた芸術なのかもしれません。音楽はわたしたちに感動を与えてくれます。そんな音楽を楽しみつつ、すばらしい楽曲を世に生み出してくれる作曲家や演奏家をリスペクトしていきたいですね
ここまで読んでいただきありがとうございます。音楽に関するアレやコレの質問、こういうテーマで書いてほしい、この用語ってどんな意味なの、その他もろもろありましたらどうぞ感想ください。その他応援ありがとうございます
アナタの脳にステキな音楽が奏でられることを祈っています
ほんとは毎週火曜日おやすみなんだけどね、B-NOVELさん開幕セールというかそんな感じで、文字数も稼ぎたいし
アナタが『音楽』と認知すれば、それは音楽です(名言風
アナタが『音楽』と認知すれば、それは音楽です(名言風