美鈴、誰かが助けてくれるみたいです
美鈴とヴァウロイは野獣たちからひたすら逃げスマイレンの森の入口にある岩までくると……。
美鈴はヴァウロイと共に、スマイレンの森へと猛ダッシュをしていた。
そのあとを野獣たちが追いかける。
その様子を確認しながらエルフの男が、弓を構え野獣たちに狙いを定めていた。
(よしっ! 上手い具合に、こっちに向かって来ているな)
ヴァウロイと美鈴は、ひたすら走り森の入口付近の岩の所までくる。するとエルフの男が、美鈴の腕をつかみ岩陰に引きずり込んだ。
美鈴は驚き叫ぼうとする。するとエルフの男は、美鈴の体を後ろから抱え込むように左手で口を塞いだ。
するとエルフの男は小声で話しだした。
「悪い。だが今は黙っててくれ、ヤツらに気づかれるとまずい」
そうエルフの男に言われ美鈴は口を塞がれたままウンと頷く。
それを確認するとエルフの男は美鈴を解放する。
(はぁ〜、びっくりしたぁ。でも、悪い人ではなさそうだから大丈夫だよね? 多分……)
エルフの男は再び弓を構え直すと野獣たちに狙いを定めた。
ヴァウロイは美鈴の側で、エルフの男を警戒しながらフワフワ浮かんでいる。
(このエルフ。どこかで、みたことがある気がするのニャ。んー、どこだったかニャ?)
美鈴とヴァウロイは、色々と考えていた。すると野獣たちは、我先にと仲間を押しのけながら美鈴たちの方へ向かって来ている。
「フゥ、この数をこなすとなると、普通の攻撃じゃムリそうだな」
エルフの男は弓を構え狙いを定めたまま小声で詠唱を始める。
「ガルゼブノマリオル ヤギドゼノフヴァイガゼルドグゲ コチライセルべ ヴェルガルゼラグブノマヴァイ ラグテトルセフィルス!!」
そう唱えると同時にその矢を野獣たちの頭上へと放った。
すると、矢が光り分裂し野獣たちの真上にくる。
そして待っていたかのように風が矢を覆った。するとその風を纏った矢は疾風の如く乱れ飛び野獣たちを射抜いていく。
野獣たちは、いきなり無数もの矢が襲いかかってきたため為す術なく倒れる。
それを確認するとエルフの男は、フゥ〜っと息を吐き肩の力を抜いた。
「これで大丈夫だろう。おいっ! もう話をしてもいいぞ」
エルフの男はそう言い美鈴の方をみる。
「えっと。助けてくれて、ありがとうございます」
そう言い美鈴は深々と頭を下げた。
「ああ、問題ない。どのみち俺も、野獣たちを倒さなきゃならなかったからな」
ヴァウロイは、じーっとエルフの男をみている。
(やっぱり、このエルフ。直接じゃないけど、どこかでみたことあるのニャ)
エルフの男は、野獣たちが息絶えているか確認をした。
そして息絶えていることが分かると、倒した証になる物を野獣たちから剥ぎとる。
「さてと、これで依頼は完了したし。俺はギルドに戻り、報告をしなきゃならない。お前たちは、これからどうするんだ?」
「どうしようか? いつまでも、ここにいたって意味がないし」
「確かにそうだニャ。だけど、その前に聞きたいことがあるのニャ」
ヴァウロイはエルフの男を疑っていた。
「ん? 俺に聞きたいこと? もしかして、なんでお前たちを助けたかってことか?」
「それもありますが。貴方のことについても、色々と聞きたいのニャ」
「なるほどな。だがここじゃなく、他の場所で話さないか?」
そう言うとエルフの男は微かに笑みをみせる。
「ええ、それでいいのニャ」
「じゃ、この森の先に広い草原がある。そこで休憩しながらでいいよな」
美鈴とヴァウロイは、エルフの男にそう言われ分かったと頷く。
その後美鈴たちはこの場所を離れると、スマイレンの森を抜けた先にある草原を目指して歩きだしたのだった。
――ちなみに野獣の住処がその後どうなったのかというと、美鈴に消されてから十分後に元に戻る。だが美鈴たちは、このことを知らない。――
そのあとを野獣たちが追いかける。
その様子を確認しながらエルフの男が、弓を構え野獣たちに狙いを定めていた。
(よしっ! 上手い具合に、こっちに向かって来ているな)
ヴァウロイと美鈴は、ひたすら走り森の入口付近の岩の所までくる。するとエルフの男が、美鈴の腕をつかみ岩陰に引きずり込んだ。
美鈴は驚き叫ぼうとする。するとエルフの男は、美鈴の体を後ろから抱え込むように左手で口を塞いだ。
するとエルフの男は小声で話しだした。
「悪い。だが今は黙っててくれ、ヤツらに気づかれるとまずい」
そうエルフの男に言われ美鈴は口を塞がれたままウンと頷く。
それを確認するとエルフの男は美鈴を解放する。
(はぁ〜、びっくりしたぁ。でも、悪い人ではなさそうだから大丈夫だよね? 多分……)
エルフの男は再び弓を構え直すと野獣たちに狙いを定めた。
ヴァウロイは美鈴の側で、エルフの男を警戒しながらフワフワ浮かんでいる。
(このエルフ。どこかで、みたことがある気がするのニャ。んー、どこだったかニャ?)
美鈴とヴァウロイは、色々と考えていた。すると野獣たちは、我先にと仲間を押しのけながら美鈴たちの方へ向かって来ている。
「フゥ、この数をこなすとなると、普通の攻撃じゃムリそうだな」
エルフの男は弓を構え狙いを定めたまま小声で詠唱を始める。
「ガルゼブノマリオル ヤギドゼノフヴァイガゼルドグゲ コチライセルべ ヴェルガルゼラグブノマヴァイ ラグテトルセフィルス!!」
そう唱えると同時にその矢を野獣たちの頭上へと放った。
すると、矢が光り分裂し野獣たちの真上にくる。
そして待っていたかのように風が矢を覆った。するとその風を纏った矢は疾風の如く乱れ飛び野獣たちを射抜いていく。
野獣たちは、いきなり無数もの矢が襲いかかってきたため為す術なく倒れる。
それを確認するとエルフの男は、フゥ〜っと息を吐き肩の力を抜いた。
「これで大丈夫だろう。おいっ! もう話をしてもいいぞ」
エルフの男はそう言い美鈴の方をみる。
「えっと。助けてくれて、ありがとうございます」
そう言い美鈴は深々と頭を下げた。
「ああ、問題ない。どのみち俺も、野獣たちを倒さなきゃならなかったからな」
ヴァウロイは、じーっとエルフの男をみている。
(やっぱり、このエルフ。直接じゃないけど、どこかでみたことあるのニャ)
エルフの男は、野獣たちが息絶えているか確認をした。
そして息絶えていることが分かると、倒した証になる物を野獣たちから剥ぎとる。
「さてと、これで依頼は完了したし。俺はギルドに戻り、報告をしなきゃならない。お前たちは、これからどうするんだ?」
「どうしようか? いつまでも、ここにいたって意味がないし」
「確かにそうだニャ。だけど、その前に聞きたいことがあるのニャ」
ヴァウロイはエルフの男を疑っていた。
「ん? 俺に聞きたいこと? もしかして、なんでお前たちを助けたかってことか?」
「それもありますが。貴方のことについても、色々と聞きたいのニャ」
「なるほどな。だがここじゃなく、他の場所で話さないか?」
そう言うとエルフの男は微かに笑みをみせる。
「ええ、それでいいのニャ」
「じゃ、この森の先に広い草原がある。そこで休憩しながらでいいよな」
美鈴とヴァウロイは、エルフの男にそう言われ分かったと頷く。
その後美鈴たちはこの場所を離れると、スマイレンの森を抜けた先にある草原を目指して歩きだしたのだった。
――ちなみに野獣の住処がその後どうなったのかというと、美鈴に消されてから十分後に元に戻る。だが美鈴たちは、このことを知らない。――
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
『これからどうなるの?』…by,美鈴
『さぁ? 分からないニャ』…by,ヴァウロイ
『んー、作者に聞いてみる?』…by,美鈴
『やめた方がいいのニャ』…by,ヴァウロイ
『なんで?』…by,美鈴
『恐らく教えてくれないのニャ』…by,ヴァウロイ
『いや、違うぞ。考えて……(っ・д・)≡⊃)3゚)∵……_( _˟꒳˟ )_』…by,エルフの男
『Σ(・ω・ノ)ノえっ! 』…by,美鈴
『自業自得だニャ。ハァ(;-ω-)……』…by,ヴァウロイ
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
『これからどうなるの?』…by,美鈴
『さぁ? 分からないニャ』…by,ヴァウロイ
『んー、作者に聞いてみる?』…by,美鈴
『やめた方がいいのニャ』…by,ヴァウロイ
『なんで?』…by,美鈴
『恐らく教えてくれないのニャ』…by,ヴァウロイ
『いや、違うぞ。考えて……(っ・д・)≡⊃)3゚)∵……_( _˟꒳˟ )_』…by,エルフの男
『Σ(・ω・ノ)ノえっ! 』…by,美鈴
『自業自得だニャ。ハァ(;-ω-)……』…by,ヴァウロイ
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)