残酷な描写あり
22-1 影から現れしモノ
「――っ!!」
全身に激痛が走る。
今にも膝を落としそうになるけど、耐えなければならない。
だって、目の前には妖がいるのだから。
「な、波音……大丈夫なの!?」
「だ、い……じょうぶ……! こんなの……すぐ終わらせるわよ!!」
後ろには特殊な目を持った仕事仲間の妹がいる。
妖が居る、とこの場所を教えてもらったのは弥生だ。
両手を合わせ、手の間に集中する。
「くっ……はぁっ!!!」
大きな火球を作り出し、目の前の妖に投げつける。
妖は全身が燃え上がるものの、倒れるまではいかない。
それよりはこちらの方が先に倒れてしまいそうだ。
ヤマアラシの姿をした妖に攻撃を食らうとは思わなかった。
そもそもヤマアラシなんて初めて見たが、最初は暗い場所に居て全く気付かなかったことが問題だったように思う。
妖が夜の闇に紛れる事はあっても、妖が自分から隠れる事はこの地域ではほぼ無い。
大体自分から隠れるような感情を持ち合わせたモノなど、大概は身体を形成し続けられず自然に消滅してしまうもの。
或いは数の多い東京になら大量に潜んでいるような弱い個体ばかりだ。
そんな相手なのに、あろうことか最初の一撃で針が足を貫通するならまだしも、どうして更に攻撃を受けてこっちがハリネズミのようにならなければならないのか。
肩や腕、には二本、足には三本ほどのしなやかで長く鋭利な針が刺さっている。
玲だけでなく庵自体に頼らざるを得ない状況だ。
「あー……腹立つっ!! 私が……私が弱いっていうの? くっだらない!!」
生憎自分の性格の悪さは自覚している。
だからこの苛立ちを油のように、心に燃える火にかけるのだ。
すると更に苛立ちが増して、体が熱くなって、殺る気も火力も上がる。
「はっ!! いい加減くたばりなさい!!」
妖の足元に火薬を撒き散らし、その燃え上がる躰で起爆させる。
爆発する身体の端で霧散する姿が見えた。
「……」
反撃程度しか攻撃してこないような妖を倒しても心の燃焼は止まらない。
寧ろ逆に冷静になれる。
全身に受けた針も共に霧散し、今は体から流れ出した血と怒りが体の痛みを止めてくれている。
「だ、大丈夫……?」
「ふんっ、こんな傷で倒れたら術士なんてできっこないわ。……それで、まだその辺に居るんでしょう? 女王の気があるけど」
ついでにいつもは覚束ない集中力も増していた。
だから隠されると感じ取れない女王の気配まで、なんとなく感知出来る。
冷静になればなるほど、心から更に沸々と湧く怒りと共に、笑いが込み上げてきた。
この笑いは、自嘲だ――。
「じょ、女王? どこに……――」
「――しらばっくれてるんじゃないわよ……この水鏡波音を甘く見ないで。貴女でしょう?私の親友である金詰日和に長い間張り付いて、食べようと考えている女王っていうのは!!」
全身に炎を纏い、波音はその場で回し蹴りを放つ。
足の先から火球が飛んで奥村弥生へと向く。
火球は弥生に見事に当たり、じゅっ、と何かが焼ける音がした。
しかし弥生はにたりと笑う。
「……なぁんだ。水鏡さんは集中するのが苦手だと思ってたのに、怒ると集中力が増すタイプなんだね。バレちゃったのは仕方ないかなぁ……できればもう少し、黙っててくれるかな!?」
焼けた弥生に怪我は無く、腕を振り上げると周囲に水が撒かれた。
(水――!?)
そういえば和音みこ、狂気の女王と名をつけられた妖の報告時にシャボン玉の話をしていた件を思い出す。
弥生は上がった腕を勢いよく降ろすと、確かに沢山のシャボン玉が出てきた。
「そいつの話は、既に知っているのよ!!」
波音はシャボン玉目掛けて火球を打つ。
相手が爆弾であるように、こちらも火だ。
ぶつかる衝撃と火が合わさって、想像以上に高威力の爆発が起こった。
「――っ!!」
腕で頭を防ぐも、爆風で体が後ろへ飛ばされる。
「……そっかぁ、みこちゃんが教えたんだね。じゃあ、これは知ってるかな?」
今度は弥生は波音に距離を詰めてきた。
笑みを見せると濡れた両腕を波音に向けて振る。
水の飛沫がぴゅっ、と跳ねて、波音の体に付着した。
「――っ!?」
付着した部分から煙が立ち、小さくしゅわぁと溶ける音がする。
見ればちりちりと服が溶けていった。
換装の衣装は式神・焔の力の具現でもある。
このままでは焔が……――
「――あ、やっぱり知らなそうだね。だって、今日初めて使ったもん!」
声がして顔を上げれば、無邪気な子供の様な笑みが弥生に浮かんでいた。
このままではまずい、本能が警鐘を鳴らす。
「そ、そんな攻撃がなんだって――きゃっ!?」
避ける為に後ろへ跳んだ。
が、着地したところが悪かった。
しっかりと舗装された道路で足場の悪い所に足を置いたつもりは無い。
それなのに波音の体はぐらりと後ろに倒れた。
仰向けになって転んだ波音は何が起こったのかと足元を見る。
そこには煙を上げながら部分的に陥没しているアスファルトがあった。
「なっ……!? 溶け、てるの!?」
何が起こってこうなったのか分からない。
まるで強い酸の水だ。
一体いつの間に――。
「――ま、まさか最初の……!?」
「アスファルトって溶けるの時間がかかるんだよ。水鏡さんはよく動くから、これくらい……良いよね?」
「ぐっ……っ!!」
濡れた自分の腕をぺろりと舐め上げ、弥生はにたりと笑う。
ぞわりと厭な予感がして、波音は勢いよく立ち上がり距離を取る。
「水鏡さんはまるで猫みたいだよね。動きもしなやかですばしっこくて、危機を感じればそうやって距離を取る。でも、今は、私の気で気付かないだけ。そう、だよね?」
弥生の視線が波音から更に遠くへ向く。
不審な動きに気付いた波音が視線を背後へ向けた時には、もう遅かった。
巨大な身体に真っ赤な幾つもの目を持つ気持ちの悪い何かが、一斉に視線をぎょろりと波音に向け、波音の視界とぶつかる。
「――ひっ!?」
息を吸い込み声が漏れた。
目が合ったと認識した直後、波音を押し潰すように上から何かがずどん、と音を立てて襲った。
「がはっ……! ぐ……っ」
(な、に……今の……)
声を出す暇もなく、波音の体は地面に圧し潰され、口から血が混じった唾液が飛んだ。
何に襲われたのか確認もできないくらい、全身が痛い。
全身に受けた針だけじゃない、骨がいくつか悲鳴を上げている。
口の中も血が出て、止まらない。
寧ろ全身が熱く、意識が遠のいている。
全身から血が止め処なく出ているのだろう。
「まだ殺しはしないよ。でも、最後の日までは寝て、大人しくしてて。貴女が倒れればきっと、どちらかが疲れるでしょ?」
意識が朦朧として、後ろにいるであろう弥生の表情も見えない。
ただ、玲か夏樹に怪我した自分を治癒させるつもりなのだろう。
彼らを疲弊させようとしていることは分かった――。
***
「な……みね……」
あまりにも残酷な姿に血の気が引いて、その名を呼ぶことすら苦しく感じる。
師隼の許に運ばれてきたのは、水鏡波音だった。
生きているのが不思議なほどに酷い流血で、全身が血の色に染まりきっている。
ボロボロになった身体が目の前に現れ、師隼は急いで医者を呼んだ。
「何故こんなにも酷い状態になっている。他には誰も居なかったのか」
「すみません、今日は連絡が途絶えていて……探して見つけたら、この姿でした……」
駆けつけた中年男性の医者は厳しい視線を玲に向ける。
波音を見つけ、保護した玲は委縮していた。
「……少し時間が立ちすぎている。急いで治療に入るぞ」
「はい」
庵に波音を運び、医者は玲を連れて集中治療の状態に入る。
場は一瞬にして緊迫した空気が蔓延した。
「……波音は何があった。誰も知らないのか?」
師隼の低い声が場に響く。
四人の狐面と共に巡回の日だった竜牙がその場に居たが、首を横に振る。
「今日、波音は別行動していて連絡は取れなかった。先ほど玲が言っていた通りだ」
「くそっ……」
苛立たしげな師隼の元に、新たに狐面が一人加わる。
波音と似ても似つかぬぼろぼろな姿の狐面は師隼の前に現れ、跪いた。
「……!? その姿、どうした」
「遅く、なりました……。水鏡様の後を追い、妖の動向を探っていたら……」
「お前も酷い怪我だ。まずは治療――……すまない、夏樹を呼んでくれるか」
玲は波音の許へ向かっている。
師隼はちらりと周囲を見回し、あちこちが焼かれたように火傷の痣を負った狐面の様子を見る。
「師隼、様……水鏡様は、女王に接触前に、妖を退治……その時には既に怪我を……。その後、女王に……」
「……そうか。夏樹が来るまで無理をするな」
「い、え……女王には、不気味な妖が、ついています……。気を、つけ、て……」
傷ついた狐面ががくりと崩れる。
師隼はうつ伏せに倒れた人物の面を外し、竜牙に部屋へ運ぶよう指示した。
(一体何が起きている……。波音がやられるとも思っていなかった……)
「……」
唇を噛みしめる師隼に竜牙は何も言わず、小さく息を吐いた。
全身に激痛が走る。
今にも膝を落としそうになるけど、耐えなければならない。
だって、目の前には妖がいるのだから。
「な、波音……大丈夫なの!?」
「だ、い……じょうぶ……! こんなの……すぐ終わらせるわよ!!」
後ろには特殊な目を持った仕事仲間の妹がいる。
妖が居る、とこの場所を教えてもらったのは弥生だ。
両手を合わせ、手の間に集中する。
「くっ……はぁっ!!!」
大きな火球を作り出し、目の前の妖に投げつける。
妖は全身が燃え上がるものの、倒れるまではいかない。
それよりはこちらの方が先に倒れてしまいそうだ。
ヤマアラシの姿をした妖に攻撃を食らうとは思わなかった。
そもそもヤマアラシなんて初めて見たが、最初は暗い場所に居て全く気付かなかったことが問題だったように思う。
妖が夜の闇に紛れる事はあっても、妖が自分から隠れる事はこの地域ではほぼ無い。
大体自分から隠れるような感情を持ち合わせたモノなど、大概は身体を形成し続けられず自然に消滅してしまうもの。
或いは数の多い東京になら大量に潜んでいるような弱い個体ばかりだ。
そんな相手なのに、あろうことか最初の一撃で針が足を貫通するならまだしも、どうして更に攻撃を受けてこっちがハリネズミのようにならなければならないのか。
肩や腕、には二本、足には三本ほどのしなやかで長く鋭利な針が刺さっている。
玲だけでなく庵自体に頼らざるを得ない状況だ。
「あー……腹立つっ!! 私が……私が弱いっていうの? くっだらない!!」
生憎自分の性格の悪さは自覚している。
だからこの苛立ちを油のように、心に燃える火にかけるのだ。
すると更に苛立ちが増して、体が熱くなって、殺る気も火力も上がる。
「はっ!! いい加減くたばりなさい!!」
妖の足元に火薬を撒き散らし、その燃え上がる躰で起爆させる。
爆発する身体の端で霧散する姿が見えた。
「……」
反撃程度しか攻撃してこないような妖を倒しても心の燃焼は止まらない。
寧ろ逆に冷静になれる。
全身に受けた針も共に霧散し、今は体から流れ出した血と怒りが体の痛みを止めてくれている。
「だ、大丈夫……?」
「ふんっ、こんな傷で倒れたら術士なんてできっこないわ。……それで、まだその辺に居るんでしょう? 女王の気があるけど」
ついでにいつもは覚束ない集中力も増していた。
だから隠されると感じ取れない女王の気配まで、なんとなく感知出来る。
冷静になればなるほど、心から更に沸々と湧く怒りと共に、笑いが込み上げてきた。
この笑いは、自嘲だ――。
「じょ、女王? どこに……――」
「――しらばっくれてるんじゃないわよ……この水鏡波音を甘く見ないで。貴女でしょう?私の親友である金詰日和に長い間張り付いて、食べようと考えている女王っていうのは!!」
全身に炎を纏い、波音はその場で回し蹴りを放つ。
足の先から火球が飛んで奥村弥生へと向く。
火球は弥生に見事に当たり、じゅっ、と何かが焼ける音がした。
しかし弥生はにたりと笑う。
「……なぁんだ。水鏡さんは集中するのが苦手だと思ってたのに、怒ると集中力が増すタイプなんだね。バレちゃったのは仕方ないかなぁ……できればもう少し、黙っててくれるかな!?」
焼けた弥生に怪我は無く、腕を振り上げると周囲に水が撒かれた。
(水――!?)
そういえば和音みこ、狂気の女王と名をつけられた妖の報告時にシャボン玉の話をしていた件を思い出す。
弥生は上がった腕を勢いよく降ろすと、確かに沢山のシャボン玉が出てきた。
「そいつの話は、既に知っているのよ!!」
波音はシャボン玉目掛けて火球を打つ。
相手が爆弾であるように、こちらも火だ。
ぶつかる衝撃と火が合わさって、想像以上に高威力の爆発が起こった。
「――っ!!」
腕で頭を防ぐも、爆風で体が後ろへ飛ばされる。
「……そっかぁ、みこちゃんが教えたんだね。じゃあ、これは知ってるかな?」
今度は弥生は波音に距離を詰めてきた。
笑みを見せると濡れた両腕を波音に向けて振る。
水の飛沫がぴゅっ、と跳ねて、波音の体に付着した。
「――っ!?」
付着した部分から煙が立ち、小さくしゅわぁと溶ける音がする。
見ればちりちりと服が溶けていった。
換装の衣装は式神・焔の力の具現でもある。
このままでは焔が……――
「――あ、やっぱり知らなそうだね。だって、今日初めて使ったもん!」
声がして顔を上げれば、無邪気な子供の様な笑みが弥生に浮かんでいた。
このままではまずい、本能が警鐘を鳴らす。
「そ、そんな攻撃がなんだって――きゃっ!?」
避ける為に後ろへ跳んだ。
が、着地したところが悪かった。
しっかりと舗装された道路で足場の悪い所に足を置いたつもりは無い。
それなのに波音の体はぐらりと後ろに倒れた。
仰向けになって転んだ波音は何が起こったのかと足元を見る。
そこには煙を上げながら部分的に陥没しているアスファルトがあった。
「なっ……!? 溶け、てるの!?」
何が起こってこうなったのか分からない。
まるで強い酸の水だ。
一体いつの間に――。
「――ま、まさか最初の……!?」
「アスファルトって溶けるの時間がかかるんだよ。水鏡さんはよく動くから、これくらい……良いよね?」
「ぐっ……っ!!」
濡れた自分の腕をぺろりと舐め上げ、弥生はにたりと笑う。
ぞわりと厭な予感がして、波音は勢いよく立ち上がり距離を取る。
「水鏡さんはまるで猫みたいだよね。動きもしなやかですばしっこくて、危機を感じればそうやって距離を取る。でも、今は、私の気で気付かないだけ。そう、だよね?」
弥生の視線が波音から更に遠くへ向く。
不審な動きに気付いた波音が視線を背後へ向けた時には、もう遅かった。
巨大な身体に真っ赤な幾つもの目を持つ気持ちの悪い何かが、一斉に視線をぎょろりと波音に向け、波音の視界とぶつかる。
「――ひっ!?」
息を吸い込み声が漏れた。
目が合ったと認識した直後、波音を押し潰すように上から何かがずどん、と音を立てて襲った。
「がはっ……! ぐ……っ」
(な、に……今の……)
声を出す暇もなく、波音の体は地面に圧し潰され、口から血が混じった唾液が飛んだ。
何に襲われたのか確認もできないくらい、全身が痛い。
全身に受けた針だけじゃない、骨がいくつか悲鳴を上げている。
口の中も血が出て、止まらない。
寧ろ全身が熱く、意識が遠のいている。
全身から血が止め処なく出ているのだろう。
「まだ殺しはしないよ。でも、最後の日までは寝て、大人しくしてて。貴女が倒れればきっと、どちらかが疲れるでしょ?」
意識が朦朧として、後ろにいるであろう弥生の表情も見えない。
ただ、玲か夏樹に怪我した自分を治癒させるつもりなのだろう。
彼らを疲弊させようとしていることは分かった――。
***
「な……みね……」
あまりにも残酷な姿に血の気が引いて、その名を呼ぶことすら苦しく感じる。
師隼の許に運ばれてきたのは、水鏡波音だった。
生きているのが不思議なほどに酷い流血で、全身が血の色に染まりきっている。
ボロボロになった身体が目の前に現れ、師隼は急いで医者を呼んだ。
「何故こんなにも酷い状態になっている。他には誰も居なかったのか」
「すみません、今日は連絡が途絶えていて……探して見つけたら、この姿でした……」
駆けつけた中年男性の医者は厳しい視線を玲に向ける。
波音を見つけ、保護した玲は委縮していた。
「……少し時間が立ちすぎている。急いで治療に入るぞ」
「はい」
庵に波音を運び、医者は玲を連れて集中治療の状態に入る。
場は一瞬にして緊迫した空気が蔓延した。
「……波音は何があった。誰も知らないのか?」
師隼の低い声が場に響く。
四人の狐面と共に巡回の日だった竜牙がその場に居たが、首を横に振る。
「今日、波音は別行動していて連絡は取れなかった。先ほど玲が言っていた通りだ」
「くそっ……」
苛立たしげな師隼の元に、新たに狐面が一人加わる。
波音と似ても似つかぬぼろぼろな姿の狐面は師隼の前に現れ、跪いた。
「……!? その姿、どうした」
「遅く、なりました……。水鏡様の後を追い、妖の動向を探っていたら……」
「お前も酷い怪我だ。まずは治療――……すまない、夏樹を呼んでくれるか」
玲は波音の許へ向かっている。
師隼はちらりと周囲を見回し、あちこちが焼かれたように火傷の痣を負った狐面の様子を見る。
「師隼、様……水鏡様は、女王に接触前に、妖を退治……その時には既に怪我を……。その後、女王に……」
「……そうか。夏樹が来るまで無理をするな」
「い、え……女王には、不気味な妖が、ついています……。気を、つけ、て……」
傷ついた狐面ががくりと崩れる。
師隼はうつ伏せに倒れた人物の面を外し、竜牙に部屋へ運ぶよう指示した。
(一体何が起きている……。波音がやられるとも思っていなかった……)
「……」
唇を噛みしめる師隼に竜牙は何も言わず、小さく息を吐いた。