第208話 それから
○大豪院 覇皇帝
事件後も大きな変化は無し。ただ今回の魔界行を省みて自らの弱さを痛感、女子レスリング同好会や家のメイドとして雇った蘭(ウタマロん付き)との戦闘訓練を経て、格闘技の世界へと入っていく。後に政界に転向、内閣総理大臣にまで上り詰める。
○野々村 千代美
新マジボラの部長として粉骨砕身福祉活動に勤しみ、在学中に幾度か表彰される。その成果を以て大学へ進み、念願のジャーナリストとして活躍する。
後に同級生であった鍬形と結ばれ、子供を4人も授かった。
○新見 綿子
つつがなく高校生活を修了させ、卒業後ほぼ間もなく交際中であった彼氏と結婚、十代のうちに母親となった。
○御影 薫
年数を経てもプレイボーイぶりは健在で、常に周りには老若問わず女性が群れなしていた。『40過ぎても20歳に見える』とまで言われたアンチエイジング術の秘密を知る者は居ない……。
○沖田 彰馬
薬の影響で半分魔族となったが、目の色以外は特に変調も無く、むしろ筋力や敏捷力が向上した。その為、沖田の課題であった『パワー不足』も解消され、卒業までずっとエースストライカーの座を守り切った。
プロサッカーの道に進むかと思われたが、卒業後の進路は何を思い立ったのか「陶芸家を目指す」と言い出した。
その後もやりたい事がコロコロ変わり、収入も安定しない大人になってしまったが、彼の隣に佇む女性はいつも幸せそうな顔をしていたそうだ。
○鍬形 甲
不良を標榜しつつも悪事を働く度胸も無い彼は、野々村に誘われるままいつもマジボラの奉仕活動に繰り出されており、いつの間にか『ボランティアの愉快な兄ちゃん』ポジションで確固たる地位を得た。
卒業後は大豪院のマネージャーとして彼のサポートに務め、『瞬殺カイザー』の立役者として大いに賑わった。
○アグエラ&淫魔部隊(アミ、イル、ウネ、エト、オワ)
アグエラプロデュースで、某電気街の地下アイドルとして淫魔部隊を売り出し大成功を収めた。
熱烈なファンの放つ応援パワーは、握手会をするだけで淫魔部隊の腹を十二分に満たす事が可能であり、『飯も食えるし金も入ってくる』錬金術でアミ達も大喜びだった。
たまに持ち上がるアグエラの恋愛騒動は、まぁご愛嬌という事で。
○巻幡 ユリ
今の世界には別のユリが存在する為に、勇者ユリが長逗留すると次元逆理を引き起こす可能性が高く、ユリは早々に転生した『魔王デムスの世界』に帰っていった。
いや、「御影も連れて行く」と散々駄々を捏ねていたので強制的に送り返した、が正しい表現だろう。
以前「勇者とか肩書を気にしないで世界を見て回りたい」と漏らしていたので、今頃はのんびり一人旅でもしていると思われる。
○山崎 不二子
新マジボラの顧問として就任したが、保健室業務が忙しいので基本的にマジボラは放置、野々村の好きにやらせている。
アグエラから執拗な淫魔部隊への勧誘を受けたが、教職にある者として断固断っていた。
美貌の衰えは全く無いが、周囲の生徒の春到来を見せつけられているうちに密かな焦りも感じているとかいないとか……。
○女子レスリング同好会(炉縁 智子、土岐 いのり 汀 奈津美)
変わらず綿子と共に元気に同好会活動を行っている。マジボラの代打で治安維持活動を行っていたのが楽しかったのか、たまにマジボラと共同で人助けをしたり、試合で蘭を借りたりしている。
彼女達の界隈では、この翌年に国の政治に関わる大きな大会があるらしいのだが、それはまた別のお話……。
○沖田親衛隊(武田 陽子、木下 望美、和久井 倫子)
つばめと沖田が結ばれた事で実質解散となってしまったが、翌年に可愛い後輩がサッカー部に入ったのを切っ掛けに再結成。楽しそうに後輩くんに黄色い声援を送っている。
○警察関係(武藤 舞子、角倉 円、仲村渠 香奈、鈴代 美由希)
その後シン悪川興業の悪事も無くなり街が平和になった為に、世間の怪人や魔法少女への関心が薄れていき、最終的に学校への潜入捜査は有耶無耶のまま『無かった事』になった。
武藤は元の暴力団対策課へと戻り、まどかは新たに生活安全課に配属となった。時々マジボラと… もとい御影と一緒にゴミ拾い等をしている姿が散見される。
また路上では、ハコ乗りしてトラメガで違反車両を怒鳴りつけながら、カーブにドリフトを決めて突っ込んでいくミニパトもよく見かける辺り、ミニパトズも変わらず元気に働いている様だ。
○前川 蓉子
つばめの旧友にして魔法少女の素質を持つ彼女であったが、事件後に特に思い出される事も無く、また特段マジボラと関わる事なく魔法の才能を眠らせたまま無事に高校を卒業した。
○二階堂 妃美香
御影とコンビを組んで、高校生活最後の大会において瓢箪岳高校を地区大会優勝に導いた。全国大会で芳しい結果を出す事は出来なかった物の、卒業後はプロバスケットボールチームに所属する。選手としては凡百に終わったが、後年コーチ/監督として卓越した手腕を見せた。
○桜田 貴一
大豪院にやられた(?)怪我が治ってからは、心を入れ替えた様に真面目になり、その統率力も相まって祖父の地盤を引き継ぎ、地元の市議会議員として大成した。
○増田 凛
その後必死に勉強し、見事憧れの高橋 逸美と同じ高校に入学したが、高橋と恋仲になれる筈もなく無難に高校生活を送り卒業した。
性的嗜好は女性愛なので、パートナー探しに苦労しているらしいが、真偽は定かではない。
○増田 繁蔵
事件後は一時無職の穀潰しであったが、睦美にその頭脳を買われアンコクミナゴロシ王国へ同行する事になった。
それなりの給金も出ている様で、睦美を通じて孫達に生活費を送り続けている。
彼の地で怪人の研究を続けながら、新たな魔王軍への防衛戦力構築に一役買っているらしい。
○アンドレ・カンドレ
正式に近衛騎士団の団長に任じられ、今は新兵達の教練に励んでいる。女癖の悪さはなかなか治らないが、副団長となった久子に監視される毎日の中で、徐々に久子との距離も縮まっているらしい。
○土方 久子(ヒザコ・コムラガエリ)
近衛騎士団の副団長となり、アンドレと二人三脚で気まぐれな睦美の補佐に東奔西走している。
相変わらず睦美のワガママに振り回されている様だが、本人はこの上なく幸せそうである。
○近藤 睦美(ムッチー・マジ・アンコクミナゴロシ)
王国再建を目指して正式に『ムッチー3世』として即位する。魔王軍進攻の際に散り散りになった旧王国民を集めたり、他の魔王軍に迫害された人民を集めたりと、使い勝手の良くなった《転移門》の魔法で女王自ら縦横無尽に飛び回って働いている。
高慢な性格は相変わらずだが、その青い目には常に優しい光が絶える事は無かった。
事件後も大きな変化は無し。ただ今回の魔界行を省みて自らの弱さを痛感、女子レスリング同好会や家のメイドとして雇った蘭(ウタマロん付き)との戦闘訓練を経て、格闘技の世界へと入っていく。後に政界に転向、内閣総理大臣にまで上り詰める。
○野々村 千代美
新マジボラの部長として粉骨砕身福祉活動に勤しみ、在学中に幾度か表彰される。その成果を以て大学へ進み、念願のジャーナリストとして活躍する。
後に同級生であった鍬形と結ばれ、子供を4人も授かった。
○新見 綿子
つつがなく高校生活を修了させ、卒業後ほぼ間もなく交際中であった彼氏と結婚、十代のうちに母親となった。
○御影 薫
年数を経てもプレイボーイぶりは健在で、常に周りには老若問わず女性が群れなしていた。『40過ぎても20歳に見える』とまで言われたアンチエイジング術の秘密を知る者は居ない……。
○沖田 彰馬
薬の影響で半分魔族となったが、目の色以外は特に変調も無く、むしろ筋力や敏捷力が向上した。その為、沖田の課題であった『パワー不足』も解消され、卒業までずっとエースストライカーの座を守り切った。
プロサッカーの道に進むかと思われたが、卒業後の進路は何を思い立ったのか「陶芸家を目指す」と言い出した。
その後もやりたい事がコロコロ変わり、収入も安定しない大人になってしまったが、彼の隣に佇む女性はいつも幸せそうな顔をしていたそうだ。
○鍬形 甲
不良を標榜しつつも悪事を働く度胸も無い彼は、野々村に誘われるままいつもマジボラの奉仕活動に繰り出されており、いつの間にか『ボランティアの愉快な兄ちゃん』ポジションで確固たる地位を得た。
卒業後は大豪院のマネージャーとして彼のサポートに務め、『瞬殺カイザー』の立役者として大いに賑わった。
○アグエラ&淫魔部隊(アミ、イル、ウネ、エト、オワ)
アグエラプロデュースで、某電気街の地下アイドルとして淫魔部隊を売り出し大成功を収めた。
熱烈なファンの放つ応援パワーは、握手会をするだけで淫魔部隊の腹を十二分に満たす事が可能であり、『飯も食えるし金も入ってくる』錬金術でアミ達も大喜びだった。
たまに持ち上がるアグエラの恋愛騒動は、まぁご愛嬌という事で。
○巻幡 ユリ
今の世界には別のユリが存在する為に、勇者ユリが長逗留すると次元逆理を引き起こす可能性が高く、ユリは早々に転生した『魔王デムスの世界』に帰っていった。
いや、「御影も連れて行く」と散々駄々を捏ねていたので強制的に送り返した、が正しい表現だろう。
以前「勇者とか肩書を気にしないで世界を見て回りたい」と漏らしていたので、今頃はのんびり一人旅でもしていると思われる。
○山崎 不二子
新マジボラの顧問として就任したが、保健室業務が忙しいので基本的にマジボラは放置、野々村の好きにやらせている。
アグエラから執拗な淫魔部隊への勧誘を受けたが、教職にある者として断固断っていた。
美貌の衰えは全く無いが、周囲の生徒の春到来を見せつけられているうちに密かな焦りも感じているとかいないとか……。
○女子レスリング同好会(炉縁 智子、土岐 いのり 汀 奈津美)
変わらず綿子と共に元気に同好会活動を行っている。マジボラの代打で治安維持活動を行っていたのが楽しかったのか、たまにマジボラと共同で人助けをしたり、試合で蘭を借りたりしている。
彼女達の界隈では、この翌年に国の政治に関わる大きな大会があるらしいのだが、それはまた別のお話……。
○沖田親衛隊(武田 陽子、木下 望美、和久井 倫子)
つばめと沖田が結ばれた事で実質解散となってしまったが、翌年に可愛い後輩がサッカー部に入ったのを切っ掛けに再結成。楽しそうに後輩くんに黄色い声援を送っている。
○警察関係(武藤 舞子、角倉 円、仲村渠 香奈、鈴代 美由希)
その後シン悪川興業の悪事も無くなり街が平和になった為に、世間の怪人や魔法少女への関心が薄れていき、最終的に学校への潜入捜査は有耶無耶のまま『無かった事』になった。
武藤は元の暴力団対策課へと戻り、まどかは新たに生活安全課に配属となった。時々マジボラと… もとい御影と一緒にゴミ拾い等をしている姿が散見される。
また路上では、ハコ乗りしてトラメガで違反車両を怒鳴りつけながら、カーブにドリフトを決めて突っ込んでいくミニパトもよく見かける辺り、ミニパトズも変わらず元気に働いている様だ。
○前川 蓉子
つばめの旧友にして魔法少女の素質を持つ彼女であったが、事件後に特に思い出される事も無く、また特段マジボラと関わる事なく魔法の才能を眠らせたまま無事に高校を卒業した。
○二階堂 妃美香
御影とコンビを組んで、高校生活最後の大会において瓢箪岳高校を地区大会優勝に導いた。全国大会で芳しい結果を出す事は出来なかった物の、卒業後はプロバスケットボールチームに所属する。選手としては凡百に終わったが、後年コーチ/監督として卓越した手腕を見せた。
○桜田 貴一
大豪院にやられた(?)怪我が治ってからは、心を入れ替えた様に真面目になり、その統率力も相まって祖父の地盤を引き継ぎ、地元の市議会議員として大成した。
○増田 凛
その後必死に勉強し、見事憧れの高橋 逸美と同じ高校に入学したが、高橋と恋仲になれる筈もなく無難に高校生活を送り卒業した。
性的嗜好は女性愛なので、パートナー探しに苦労しているらしいが、真偽は定かではない。
○増田 繁蔵
事件後は一時無職の穀潰しであったが、睦美にその頭脳を買われアンコクミナゴロシ王国へ同行する事になった。
それなりの給金も出ている様で、睦美を通じて孫達に生活費を送り続けている。
彼の地で怪人の研究を続けながら、新たな魔王軍への防衛戦力構築に一役買っているらしい。
○アンドレ・カンドレ
正式に近衛騎士団の団長に任じられ、今は新兵達の教練に励んでいる。女癖の悪さはなかなか治らないが、副団長となった久子に監視される毎日の中で、徐々に久子との距離も縮まっているらしい。
○土方 久子(ヒザコ・コムラガエリ)
近衛騎士団の副団長となり、アンドレと二人三脚で気まぐれな睦美の補佐に東奔西走している。
相変わらず睦美のワガママに振り回されている様だが、本人はこの上なく幸せそうである。
○近藤 睦美(ムッチー・マジ・アンコクミナゴロシ)
王国再建を目指して正式に『ムッチー3世』として即位する。魔王軍進攻の際に散り散りになった旧王国民を集めたり、他の魔王軍に迫害された人民を集めたりと、使い勝手の良くなった《転移門》の魔法で女王自ら縦横無尽に飛び回って働いている。
高慢な性格は相変わらずだが、その青い目には常に優しい光が絶える事は無かった。