▼詳細検索を開く
謝罪と紋章の確認
泪はグレイフェズとムドルから謝罪してもらったあと……。
 なぜグレイとムドルさんが争っているのか、私には分からなかった。メーメルにより、投げ飛ばされて来た二人が目の前にいる。
 
「えっと……これって、どういう事なの?」
 
「ルイ、これは……。あ、そうそう……さっきは覗いて悪かった!」
 
 謝ってくれたけどグレイは、何か誤魔化しているみたいだ。
 
「ルイさん、先程は申し訳ありませんでした。これは……そうですね。とあることで意見が合わず、口論になり喧嘩に発展してしまいました」
 
 流石はムドルさん、ちゃんと謝罪したあと何があったか説明してくれた。
 
「そうなんだ。何があったか分からないけど、喧嘩はよくないよ」
 
 そう私が言うと二人は、ウンウンと頷いている。
 
「何をしておるのじゃ。いい大人が二人して取っ組み合いの喧嘩とは、流石の妾も呆れたのじゃ」
 
 そう言いながらメーメルはこっちに向かってきた。
 
「め、メーメル様。申し訳ありません」
 
「ムドル、まさかお前がなぁ。でも、今はこんなことをしてる場合じゃない。そのくらいは、分かっておるじゃろう」
 
 そう言われムドルさんは、メーメルに深々と頭を下げる。
 
「まぁ良い。グレイもじゃぞ」
 
「ああ、そうだな……悪かった。確かにメーメルが言うように、こんなことをしている場合じゃない」
 
「そういう事じゃ。さて、ルイのことなのじゃが」
 
 何もなかったようにメーメルは話し出した。
 
「分かったのか?」
 
 グレイフェズがそう問う。
 
「うむ、腰の方に紋章があったのじゃ」
 
 そう言いメーメルは、私の方にくる。
 
「ルイ、後ろを向くのじゃ」
 
 私はそれを聞き、ウンと頷き後ろを向いた。
 
 それを確認するとメーメルは、私の服を捲る。
 
「右側にあるのじゃ」
 
 私はメーメルに腰の右側を触られ、ゾクッとした。
 
「二本の剣が下向きに交差してる」
 
「剣の上に竜。剣の下に盾が描かれてますね」
 
「うむ、紫色の紋章か。この証は、何を意味しているのだ」
 
 そう言いコルザは考え込む。
 
 みんなが確認したのをみるとメーメルは、捲っていた私の服から手を離す。
 
「誰も知らないの?」
 
 そう言いながら私は、みんなの方を向いた。
 
「そうみたいだな。そうなるとこれを手掛かりに調べるしかない」
 
「そのようだな。そういえばルイ、君の能力について聞いていなかったが」
 
「私の能力……」
 
 コルザに聞かれルイは言ってもいいのか分からず、チラッとグレイをみる。
 
 それに気づいたのかグレイは、私の方をみた。
 
「ルイの能力は【見極め】です」
 
「見極め、か。名前からして、探索系のようだな」
 
 そうコルザに聞きグレイは首を横に振る。
 
「いいえ、それだけじゃないみたいです」
 
 そう言いグレイは、知っている限り私の能力について説明した。
 
「なるほど、使い方次第では攻撃スキルとしても使えるのか。中々面白い能力だな」
 
「コルザ様、そうですね。それはそうと、話は終わっていない」
 
「そうでした。ルイさんの能力で、厄災の発生源が分かったのでしたよね?」
 
 そう言われ私は、コクリと頷く。
 
「うん、それとデビルミストのことも分かったよ」
 
「人為的にって言ってたな。誰がやったか分かるか?」
 
「グレイ、覚えていることしか答えられないけど。デビルミストを召喚したのは【ベルベスク・マキュル】って言う魔族だよ」
 
 私がそう言うと、ムドルさんとメーメルは驚いた。
 
「ベルベスク……ですか。まさかマルべスウム国の魔道士が、この件に関与しているとは思いませんでした」
 
「そうじゃな。それに、あの者が単独で動いているとも思えぬのじゃ」
 
「二人共、ソイツのこと知っているのか?」
 
 そうグレイが問うと、ムドルさんとメーメルは頷く。
 
 そしてムドルさんは、そのことについて話し始めた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『……魔法』…by泪
『……海』…byグレイフェズ
『……見極め』…byメーメル
『……飯』…byムドル
『……試合』…by泪
『……一番……҉ パッ』…byグレイフェズ
『……【ん】が最後についたら作者に消されるよ、って言ったよね』…by泪
『うむ、言っておったのじゃ』…byメーメル
『覚えていなかったようですね( ´艸`)……』…byムドル

と、いう事で……∩^ω^∩
では、時話もよろしくお願いします(*^▽^*)
Twitter