美鈴、一旦お預けみたいです
美鈴とリムが医務室へと向かっているとギルドが騒がしくなりノエリアが慌ただしく二人の前に現れそして……。
ここはギルドの医務室に近い廊下付近。
美鈴はリムの後ろをついて歩きながら、エリュードがいるギルドの医務室へと向かっていた。
医務室に近づくに連れ不安に襲われて、胸の鼓動が激しくなる。
(だけど、これがうまくいけば。もしかしたらエリュードと)
と思い、すこしだけ期待していた。
(うっ、心臓がバクバクしてる。えっと、大丈夫かな? エリュードと会って、まともに顔を見る事ができるの? あーどうしよう。
でも、その前にエリュードの好きな人がウチじゃなかったら。
リムさんは間違いないって言ってたけど。信じられないんだよなぁ)
今まで美鈴は、恋愛に興味がなかった訳じゃない。だが縁がなかったうえに、仕事が忙しかったせいもあり恋愛する機会がなかった。
学生時代は男友達ならいた。だが、それ以上の関係になるような相手はいなかったのだ。
リムは美鈴の足取りが若干、遅くなっている事に気づき立ちどまる。そして、振り向き美鈴をみた。
「ミスズさん。もしかして、緊張してるんですか?」
「うん。いまだにゾラが、ウチを好きだってこと。ホントなのかな、と思っちゃってさぁ」
「そうなんですね。ですが、」
そう言いかけるが、それを遮るようにギルドが急に騒がしくなる。そして一人のキレイな女性が、慌ただしく美鈴とリムのほうにきた。
「ハァハァ。リム。ここにいたのね」
このキレイでピンク色の髪のエルフの女性は、このギルドの看板受付嬢のノエリア•マイスである。
リムは何事かと思い、ノエリアの声がするほうを向いた。
「ノエリア。そんなに息を切らして、何があったのですか?」
「た、大変なのよ! 今ギルドに連絡が入って。宿屋のノウマンさんの所の泊まり客がね。ケンカを始めちゃったらしいの」
「それは大変ですね。だけど、なんでギルドに連絡が? ノウマンさんならケンカぐらい止められるんじゃ」
不思議に思いリムは問いかける。
「それがね。その泊まり客っていうのが、あのゴルイドとリブルなのよ」
「えっ! リブルがこの街にいる事は知ってたけど。なんでゴルイドがこの街にいるの? それにあの二人は、確か犬猿の仲だったはず」
リムはそれを聞き驚きどうしたらいいかと悩んだ。
「ねぇ。もしかしてゴルイドって。ウチと一緒に旅をしている人かな?」
美鈴がそう言うとリムとノエリアは驚き、
「「えっ!?」」と同時に叫び後退りする。
「えっと。そんなに驚くことなんですか?」
なんで驚くのかと美鈴は不思議に思った。
すると、真剣な表情でエリュードが医務室を出て美鈴たちに話し掛ける。
「おい! 今の話は本当なのか?」
そう言うとエリュードはリムとノエリアに詰め寄った。――
――時をさかのぼる事、数分前。ここはギルドの医務室。
エリュードは、ベッドの上で自問自答していた。
「本当に俺の体は、どうなっている?」
そうこう考えていると、リムとノエリアの話し声が聞こえ何かあったのかと耳を傾ける。
「ん? 泊まり客って……。まさか! ゴルイドじゃないよな。だが、いくらアイツでも。いや相手にもよる」
そう思いさらに二人の話に耳を傾ける。
(ちょっと待て!? なんでリブルがこの街にいる? まさか俺を追って。だが、今の俺を見てもバレやしないと思うが。まぁ、それはいいとして。
よりにもよって、まさかゴルイドとリブルが宿屋で出くわすなんてな。二人を止められるヤツは、数少ないだろう)
「仕方ねぇ。バレるかもしれない。だがこの際、覚悟しないとな。それに一緒にいるのがライルだ。何をやらかすか分かったもんじゃない」
そう言いエリュードは扉を開け医務室を出た。――
――時は戻り。エリュードは、美鈴たちのほうへと歩み寄った。
「はい。間違いありません。えっと……」
ノエリアは、詰め寄られビックリして、さらに後ろに下がる。
「あっ! もしかしてゾラさんも、あの二人の事を知っているのですか?」
「ああ。知っている。それにゴルイドとは、昔からの知り合いだ」
それを聞きリムは、もしかしたら二人を止められるんじゃないかと思った。
「あのお、ゾラさん。本来なら、ギルドで正式に受理した依頼でないとダメなのと。正式に冒険者登録をしていないと受理できないのですが」
一呼吸置き、さらに話し始める。
「ですがこの事は、私からマスターに、あとで話をつけておきます。なので、お願いできないでしょうか?」
「別に俺は構わない。だが本当にいいのか?」
エリュードは、そもそも止められていたとしても行くつもりでいただけに、大丈夫なのかと困惑した。
「ええ。私からもお願いします。マスターへの謝罪は二人でしておきますので」
そう言いノエリアは頭を下げる。するとリムも頭を下げた。
「ああ。なんとか俺があの二人を止める。それとミスズ。おまえの力を貸してほしい」
エリュードがそう言うとリムと美鈴は驚く。
(もしかしてゾラさん。この事で恋の病にかかっているって事を忘れてる?
だとしたら思い出した時にまたあの症状が現れるんじゃ! でも逆のパターンもあり得る。
それにミスズさんも。なぜかゴルイドの事を知っていました。まぁ一緒に行っても問題ないでしょう)
そう思いリムはうなずき美鈴に視線を向ける。
「ミスズさんも、知っている方のようなので特別に許可します。それで、ノエリア。いいわよね」
リムはそう言いながらノエリアのほうをみた。
「ええ。いいと思います。それとリム。これを、ランク付けの試験にしたらどうかしら」
「いいですね。じゃこの事も、マスターにお願いしてみます」
そう言うとリムはほほ笑んだ。
美鈴は困惑していた。何がなんだか分からない状況のまま、勝手に話が進んだあげくに、自分も行くハメになり違う不安が頭をよぎる。
その後エリュードと美鈴は、特別に作られた依頼書にサインをすると、ギルドを出て宿屋に向かうのだった。
美鈴はリムの後ろをついて歩きながら、エリュードがいるギルドの医務室へと向かっていた。
医務室に近づくに連れ不安に襲われて、胸の鼓動が激しくなる。
(だけど、これがうまくいけば。もしかしたらエリュードと)
と思い、すこしだけ期待していた。
(うっ、心臓がバクバクしてる。えっと、大丈夫かな? エリュードと会って、まともに顔を見る事ができるの? あーどうしよう。
でも、その前にエリュードの好きな人がウチじゃなかったら。
リムさんは間違いないって言ってたけど。信じられないんだよなぁ)
今まで美鈴は、恋愛に興味がなかった訳じゃない。だが縁がなかったうえに、仕事が忙しかったせいもあり恋愛する機会がなかった。
学生時代は男友達ならいた。だが、それ以上の関係になるような相手はいなかったのだ。
リムは美鈴の足取りが若干、遅くなっている事に気づき立ちどまる。そして、振り向き美鈴をみた。
「ミスズさん。もしかして、緊張してるんですか?」
「うん。いまだにゾラが、ウチを好きだってこと。ホントなのかな、と思っちゃってさぁ」
「そうなんですね。ですが、」
そう言いかけるが、それを遮るようにギルドが急に騒がしくなる。そして一人のキレイな女性が、慌ただしく美鈴とリムのほうにきた。
「ハァハァ。リム。ここにいたのね」
このキレイでピンク色の髪のエルフの女性は、このギルドの看板受付嬢のノエリア•マイスである。
リムは何事かと思い、ノエリアの声がするほうを向いた。
「ノエリア。そんなに息を切らして、何があったのですか?」
「た、大変なのよ! 今ギルドに連絡が入って。宿屋のノウマンさんの所の泊まり客がね。ケンカを始めちゃったらしいの」
「それは大変ですね。だけど、なんでギルドに連絡が? ノウマンさんならケンカぐらい止められるんじゃ」
不思議に思いリムは問いかける。
「それがね。その泊まり客っていうのが、あのゴルイドとリブルなのよ」
「えっ! リブルがこの街にいる事は知ってたけど。なんでゴルイドがこの街にいるの? それにあの二人は、確か犬猿の仲だったはず」
リムはそれを聞き驚きどうしたらいいかと悩んだ。
「ねぇ。もしかしてゴルイドって。ウチと一緒に旅をしている人かな?」
美鈴がそう言うとリムとノエリアは驚き、
「「えっ!?」」と同時に叫び後退りする。
「えっと。そんなに驚くことなんですか?」
なんで驚くのかと美鈴は不思議に思った。
すると、真剣な表情でエリュードが医務室を出て美鈴たちに話し掛ける。
「おい! 今の話は本当なのか?」
そう言うとエリュードはリムとノエリアに詰め寄った。――
――時をさかのぼる事、数分前。ここはギルドの医務室。
エリュードは、ベッドの上で自問自答していた。
「本当に俺の体は、どうなっている?」
そうこう考えていると、リムとノエリアの話し声が聞こえ何かあったのかと耳を傾ける。
「ん? 泊まり客って……。まさか! ゴルイドじゃないよな。だが、いくらアイツでも。いや相手にもよる」
そう思いさらに二人の話に耳を傾ける。
(ちょっと待て!? なんでリブルがこの街にいる? まさか俺を追って。だが、今の俺を見てもバレやしないと思うが。まぁ、それはいいとして。
よりにもよって、まさかゴルイドとリブルが宿屋で出くわすなんてな。二人を止められるヤツは、数少ないだろう)
「仕方ねぇ。バレるかもしれない。だがこの際、覚悟しないとな。それに一緒にいるのがライルだ。何をやらかすか分かったもんじゃない」
そう言いエリュードは扉を開け医務室を出た。――
――時は戻り。エリュードは、美鈴たちのほうへと歩み寄った。
「はい。間違いありません。えっと……」
ノエリアは、詰め寄られビックリして、さらに後ろに下がる。
「あっ! もしかしてゾラさんも、あの二人の事を知っているのですか?」
「ああ。知っている。それにゴルイドとは、昔からの知り合いだ」
それを聞きリムは、もしかしたら二人を止められるんじゃないかと思った。
「あのお、ゾラさん。本来なら、ギルドで正式に受理した依頼でないとダメなのと。正式に冒険者登録をしていないと受理できないのですが」
一呼吸置き、さらに話し始める。
「ですがこの事は、私からマスターに、あとで話をつけておきます。なので、お願いできないでしょうか?」
「別に俺は構わない。だが本当にいいのか?」
エリュードは、そもそも止められていたとしても行くつもりでいただけに、大丈夫なのかと困惑した。
「ええ。私からもお願いします。マスターへの謝罪は二人でしておきますので」
そう言いノエリアは頭を下げる。するとリムも頭を下げた。
「ああ。なんとか俺があの二人を止める。それとミスズ。おまえの力を貸してほしい」
エリュードがそう言うとリムと美鈴は驚く。
(もしかしてゾラさん。この事で恋の病にかかっているって事を忘れてる?
だとしたら思い出した時にまたあの症状が現れるんじゃ! でも逆のパターンもあり得る。
それにミスズさんも。なぜかゴルイドの事を知っていました。まぁ一緒に行っても問題ないでしょう)
そう思いリムはうなずき美鈴に視線を向ける。
「ミスズさんも、知っている方のようなので特別に許可します。それで、ノエリア。いいわよね」
リムはそう言いながらノエリアのほうをみた。
「ええ。いいと思います。それとリム。これを、ランク付けの試験にしたらどうかしら」
「いいですね。じゃこの事も、マスターにお願いしてみます」
そう言うとリムはほほ笑んだ。
美鈴は困惑していた。何がなんだか分からない状況のまま、勝手に話が進んだあげくに、自分も行くハメになり違う不安が頭をよぎる。
その後エリュードと美鈴は、特別に作られた依頼書にサインをすると、ギルドを出て宿屋に向かうのだった。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
『ここまで読んでくれて、皆さんありがとうございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”』by,美鈴
『ああ、そうだな。だが俺たちの物語は、まだまだこれからだ! オー٩(*˙O˙*)و……』…by,エリュード
『なんか、うまくまとめようとしてるのニャ。まぁいいけどニャ!』…by,ヴァウロイ
『(*´-`)ウンウン。まだまだ続きます……これからもよろしくお願いします\(*ˊᗜˋ*)/♡』…by,作者
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
『ここまで読んでくれて、皆さんありがとうございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”』by,美鈴
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『なんか、うまくまとめようとしてるのニャ。まぁいいけどニャ!』…by,ヴァウロイ
『(*´-`)ウンウン。まだまだ続きます……これからもよろしくお願いします\(*ˊᗜˋ*)/♡』…by,作者
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)