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作者: タアアタ
残酷な描写あり
第28話 呼吸をするように
「七行式はじめ」
ジャンニケル司祭は神に祈りをささげて魔法使いを懲らしめてくれるよう頼んだ。
あくる日から、魔法使いが苦しみはじめ、司祭が祈りを捧げるたびに、苦しみの、
声が聞こえるので、神に一層の祈りを司祭は捧げる「おお神よ」と繰り返し、
魔法使いが遂に苦しみに耐えきれず、苦しみの原因を水晶玉に映し出すと、ジャンニケル司祭の顔が映ったので、怒りを覚え、神に言い放った「わたしはなにも悪いことをしないのに何故苦しめるのか!」すると神はこう答えた、「何故、私に祈らない!苦しみを解放されたくないのか!」魔法使いは驚いて死に、苦しみから解放された。
「悪くないわね」
「いつまで続ける気だ?」
「クエストが描けるようになるまでかしらね」
「くっ」
アケリアントはどこにあるかわからない、魔法のツボの在処を求めていた。
 それはというものの魔法のツボがあれば中から好きなものを取り出すことが出来るというので、アケリアントは億万長者になりたくて、その魔法のツボの在処をさがしはじめたのだ、何でも魔法のツボは絶対に割れない素材で出来ているらしく、それを訊いたアケリアントは壷という壷を見かけるたびに破壊してまわり、決して割れない壷を探し出したから、御用だ御用だと追いかけられるようにもなり、やっとのことで手に入れた魔法のツボで、いままで破壊した壷を取り出そうとしたが壷からツボを取り出すのは大きすぎてむりだったのだ。
「八行掛かったわね、筆がのってきたんじゃない?」
「おさまりが悪い悪文だと言いたいのだろう?」
「どちらでも構わないわで次に移るわよ」
ヘンデモイデコレルはチカラの限りを尽くして、竜の牙を抜き取ったが、その牙を抜き取った時に噛まれて真っ二つになってしまった、ヘンデモイデとコレルの部分に分かたれた二人は、片方は龍の腹の中に住み、片方は龍の牙を片手にコレルを助け出すことを考えて暮らしていた。 竜の腹の中はダンジョンになっており、これを攻略する術をヘンデモイデはコレルが鳥に乗せてよこした手紙から察して、竜の牙を片手に、再び竜に挑む、ヘンデモイデとコレルが再び一緒になった時、そのチカラは爆発的に増幅し、竜を遂に葬るに至ったのであった。
「七行式で竜退治とはなかなか面白いじゃないの」
「悪竜使いにしたいのではなかったのか?」
「あなたが何体のキャラクターを産み出していくつのクエストを紡ぎだすか、
 それが気になっているのよ、次は八行式に入るわね、難度は上がっていくわよ」
「面倒だ」
バナイ
とれくれといって、
三度よさげ
死にかける
ものものしく、
うようよあらわれ、
革命起こす
救われた。
「これ舐めてるの?」
「少し待っていろ」
バナイは賢者の息子、世界からあらゆる悪口を無くすべく努力するが、
とれくれといって、ものを奪う悪人が跋扈するこの世の中においては、
三度よさげなことをしたところで、何も得るものはなくキツイ苦行に、
死にかけるバナイ、ふと父である賢者から授かった魔法を思い出し、
ものものしく、これをとなえはじめると、悪口を無くすべく努力する人
うようよあらわれ、やがて同じくの魔法をとなえる同士まで集いて、
革命起こす、世界に蔓延っていた不信心や非道の行いはすぐに正され、
世界はまあるく救われた。
「こんな方法あるのね、でも面白みに掛けない?」
「結果があるならこれでいいのだ見ていろ」
スグジョイ
廻り続ける、
運命を知る
吐き戻す、
天才的発想に基づき
「これでいいのさ」
悪魔と手を結ぶ
堕落し地獄に落ちる。
「これもつなげるつもり?」
「まあ見ていろ面倒だがな」
スグジョイは魔法使いの弟子にしてただ修行を続け、実らず、
廻り続ける、自身の腕に限界を知ったが、突然の啓示に、
運命を知る、魔法を使うことでなんとか自らの間違いを残らず、
吐き戻すことで、自身の天分を取り戻す、ふと人の願いから、
天才的発想に基づき超人的な理想を果たすために魔法を使い、
「これでいいのさ」と自分の運命を変えるために魔方陣を作り、
悪魔と手を結ぶ、圧倒的な異常な魔法だと知ったことにより、
精神が堕落し地獄に落ちる。
「これ投げてるわね半分位、文章にならないじゃない」
「つなげるだけで組めるのだから、そんなものだ」
「文章を書いているっていう実感はあるの?」
「無いね、ただ、最終的に8行にはなっているだろう?」
「確かにそうだけど、なんだか力が抜けてるわよ」
テジネンデ
周りを周る
強くなる
野望が多くなる
魔法をとなえる
感覚がブーストする
全てが遠くなる
やがて勝利する
「もっとおかしい文章になったわ、直さなきゃ駄目ね」
「まあこれで良いんだ出来る限りやるさ」
テジネンデは、廻れば強くなる神の柱を見つけて、
周りを周る、廻るたびに体力は使うが、確実に一つづつ、
強くなる、完全に全てを凌駕しているか確かめるために、
野望が多くなる、気持ちが足りないのかどうかを知らず、
魔法をとなえるなら、すべての敵を呼び込む術に掛かってると、
感覚がブーストする中で、目の前に現れる相手を倒し続ける。
全てが遠くなるほどの勢いで進み続けて、完璧にこなし
やがて勝利する全てを前に、神の柱が役に立ったと知れた。
「テジネンデはそこまでいくのに時間が掛かったのね」
「八行あると時間が感じられるな」
「何行でも経つ時間が違うのは不思議よね」
「そんなものどうにでもなるだろうが、謎ではあるな」
「そこに文士の妙味とやらがあるのかもしれないけれどね」
「さあ、今日はここまでにしておいてあげるわ」
「・・・・・・」
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