残酷な描写あり
第66話 悪魔国ヘビュート
「悪くない名だな?悪魔国ヘビュートとはな」
「はいセイカリテルさま」
「この国を統治するにも光が邪魔だ、
もっと文士を取り込んで、文暗にしなければな」
セイカリテルは文士を他国から召喚し、
急速に世界は暗雲により凍てつきはじめていた。
「文明を紡ぐものがその灯りを自ら捨てるのだこれからは」
「確かに、そのようにあれば、我らの助けとなりましょう」
「人間の文士という文士がすべて、我らの為に働けば、
魔族の歴史がこの世に刻まれ塗り変えていく、
そのチカラに手向かうことができるものであろうかな?」
悪魔国ヘビュートは攻めてよし守ってよしの高立地にして、
敵が攻め入ってきたとしても、暗黒に包まれた大地では戦うことはかなわず、
そしてヘビュートが勝利すればするだけその暗黒は拡張を続けるとあれば、
あとは全土を掌握するための軍を整えるのみである。
「宣戦布告がたのしみになってきたな」
「セイカリテル様、文士に一度お会いになってみては?」
「悪くあるまい、だれでもよい、文士を連れてこい!」
「はっ! ちょうど、手が空いてるものがあちらに」
「一等文士です」
「一等文士?随一の文士を称するか貴様がか?」
「ええそのようで、してあなたがセイカリテル様でよろしいか?」
「ああ、その通りだ、魔族の主にして魔族100の軍団を指揮するものだ」
「なるほど、悪魔の辞典が通りのおはたらき、お見事でした」
「世辞はよい、余が訊きたいことがきさまにはわかるか?」
「人類に宣戦布告なさるとのお話でしたな、たしか」
「そのとおりだ、魔族同士の戦いは終わった、いまより人類に覇を唱えこれを、
為すものとする」
「まだはやいかと」
「なにを!? たてつくか、文士ふぜいが!!」
「よい、よい、なにか考え合っての事だろう?」
「では、悪魔セイカリテル様は、ヘビュートの王が誰かを知っておりますかな?」
「誰だ? 私だ! 今やチカラで負けることは無い!」
「ですが、ニンゲンどもには王がおります、その王がおる限りには、不当な王位だと、投げかけてくるでしょう、そう言った声を抑えたいのなら、ヘビュート地域の王という王の首を取りこれを持って宣戦布告をするのをよしとしてはいかがですかな」
「ふ、ふははははは!! 悪魔より悪魔らしいことを言ってくれたな文士どのよ!」
「なるほど、人間の王となれば探すのはたやすいこと、これをユジリア同盟に送りつければ確かな、外交の手段となりましょうな」
そういうとセイカリテルは一軍を仕向け、王をかくまうものを一人残らず罰すると、伝え、街という町にこれを伝えていったことにより、やがて文士がひとり、またひとりと投降し、命と引き換えに、ヘビュートに住まう王の名を口々につたえ、その場所を明らかなものとした。 かくてセイカリテルは18の王の首と、18の王冠を手に入れ、これを好きにすることが叶ったのである。
「うまく出来たではないか! おいっ そこな人間!!」
「ひっ!?」
「ここまで来て、北の国の様子を探るのが貴様のおしごとであったな」
「えっええ、ですが、こんな」
「この18の首をもて早馬を貸してやる故に、急ぎ、ユジリア同盟へ宣戦布告を為す」
「おっおおお、おそろしい」
おつかい、たたかい、あらそい、もめごと、
はからい、おしごと、ともだち、あくにん、
このクエストをおってきた最後にまさか、
悪人から、こんなおぞましいおしごととはな、
もう俺は名乗る名乗らないの問題じゃねえや、
あくどいを通り越した連中のヤルことなんざしったこったじゃねえ、
命からがらユジリアに逃げたら、そのまま船でクシまで逃げて、
世界の果てまで逃げ続けなけりゃ、こんな魔族どもに囲まれて無事に済むわけねえ、
「いまから、楽しみだな、いまいましいユジリアの魔法使いどもが一人残らず滅んでいく様が目に浮かぶようだなカルモン!」
「セイカリテル様、確かに王の首と王冠は奴めが送り届けるでしょう、
我らが戦うのがいつになるのか、まだ知れたものではありませんが、
続々と軍備を整えておかなければなりませんな、どのようにしましょうか?」
「そこも文士どのにお尋ねしようか、いかにして我が軍を完璧なものしようか!」
「覇を持って、セイカリテル様自らが悪魔王を名乗ることによってでです、
すでに、先ほどの使いのものには悪魔王セイカリテルからの文面であると、
描いておりますゆえ、これからはこの悪魔国ヘビュートの王は」
「このセイカリテルということか!! はっはっはっは!! おもしろい!!」
「セイカリテル悪魔王にして、このヘビュートの大地を統べるものなり!!」
ここに悪魔を王として立ち上がった国、
ヘビュートのあらたなる幕開けと相成ったのである。
「はいセイカリテルさま」
「この国を統治するにも光が邪魔だ、
もっと文士を取り込んで、文暗にしなければな」
セイカリテルは文士を他国から召喚し、
急速に世界は暗雲により凍てつきはじめていた。
「文明を紡ぐものがその灯りを自ら捨てるのだこれからは」
「確かに、そのようにあれば、我らの助けとなりましょう」
「人間の文士という文士がすべて、我らの為に働けば、
魔族の歴史がこの世に刻まれ塗り変えていく、
そのチカラに手向かうことができるものであろうかな?」
悪魔国ヘビュートは攻めてよし守ってよしの高立地にして、
敵が攻め入ってきたとしても、暗黒に包まれた大地では戦うことはかなわず、
そしてヘビュートが勝利すればするだけその暗黒は拡張を続けるとあれば、
あとは全土を掌握するための軍を整えるのみである。
「宣戦布告がたのしみになってきたな」
「セイカリテル様、文士に一度お会いになってみては?」
「悪くあるまい、だれでもよい、文士を連れてこい!」
「はっ! ちょうど、手が空いてるものがあちらに」
「一等文士です」
「一等文士?随一の文士を称するか貴様がか?」
「ええそのようで、してあなたがセイカリテル様でよろしいか?」
「ああ、その通りだ、魔族の主にして魔族100の軍団を指揮するものだ」
「なるほど、悪魔の辞典が通りのおはたらき、お見事でした」
「世辞はよい、余が訊きたいことがきさまにはわかるか?」
「人類に宣戦布告なさるとのお話でしたな、たしか」
「そのとおりだ、魔族同士の戦いは終わった、いまより人類に覇を唱えこれを、
為すものとする」
「まだはやいかと」
「なにを!? たてつくか、文士ふぜいが!!」
「よい、よい、なにか考え合っての事だろう?」
「では、悪魔セイカリテル様は、ヘビュートの王が誰かを知っておりますかな?」
「誰だ? 私だ! 今やチカラで負けることは無い!」
「ですが、ニンゲンどもには王がおります、その王がおる限りには、不当な王位だと、投げかけてくるでしょう、そう言った声を抑えたいのなら、ヘビュート地域の王という王の首を取りこれを持って宣戦布告をするのをよしとしてはいかがですかな」
「ふ、ふははははは!! 悪魔より悪魔らしいことを言ってくれたな文士どのよ!」
「なるほど、人間の王となれば探すのはたやすいこと、これをユジリア同盟に送りつければ確かな、外交の手段となりましょうな」
そういうとセイカリテルは一軍を仕向け、王をかくまうものを一人残らず罰すると、伝え、街という町にこれを伝えていったことにより、やがて文士がひとり、またひとりと投降し、命と引き換えに、ヘビュートに住まう王の名を口々につたえ、その場所を明らかなものとした。 かくてセイカリテルは18の王の首と、18の王冠を手に入れ、これを好きにすることが叶ったのである。
「うまく出来たではないか! おいっ そこな人間!!」
「ひっ!?」
「ここまで来て、北の国の様子を探るのが貴様のおしごとであったな」
「えっええ、ですが、こんな」
「この18の首をもて早馬を貸してやる故に、急ぎ、ユジリア同盟へ宣戦布告を為す」
「おっおおお、おそろしい」
おつかい、たたかい、あらそい、もめごと、
はからい、おしごと、ともだち、あくにん、
このクエストをおってきた最後にまさか、
悪人から、こんなおぞましいおしごととはな、
もう俺は名乗る名乗らないの問題じゃねえや、
あくどいを通り越した連中のヤルことなんざしったこったじゃねえ、
命からがらユジリアに逃げたら、そのまま船でクシまで逃げて、
世界の果てまで逃げ続けなけりゃ、こんな魔族どもに囲まれて無事に済むわけねえ、
「いまから、楽しみだな、いまいましいユジリアの魔法使いどもが一人残らず滅んでいく様が目に浮かぶようだなカルモン!」
「セイカリテル様、確かに王の首と王冠は奴めが送り届けるでしょう、
我らが戦うのがいつになるのか、まだ知れたものではありませんが、
続々と軍備を整えておかなければなりませんな、どのようにしましょうか?」
「そこも文士どのにお尋ねしようか、いかにして我が軍を完璧なものしようか!」
「覇を持って、セイカリテル様自らが悪魔王を名乗ることによってでです、
すでに、先ほどの使いのものには悪魔王セイカリテルからの文面であると、
描いておりますゆえ、これからはこの悪魔国ヘビュートの王は」
「このセイカリテルということか!! はっはっはっは!! おもしろい!!」
「セイカリテル悪魔王にして、このヘビュートの大地を統べるものなり!!」
ここに悪魔を王として立ち上がった国、
ヘビュートのあらたなる幕開けと相成ったのである。