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救出作戦……1
泪は怯えながらグレイフェズとメーメルが助けにくるのを待っていたが……。

その頃メーメルは、泪と商人の娘の背後にある荷箱の物陰に隠れ……。
 近くにいる二人は、私の後ろの方に視線を向ける。
 
「アッチも駄目なんだよな?」
 
「当然だ! 馬鹿なことを考えてないで、持ち場に戻れ。数は、多い方がいいからな」
 
 そうリーダー風の男が言う。
 
 それを聞いた二人は不満な顔で、渋々この場から離れ暗がりに消える。
 
 リーダー風の男は私の近くまできた。そして、中腰になり私の顔をのぞき込む。
 
「確かに……あの二人が言うように、このままみてるのはキツいかもな」
 
 私の顔を触る。……嫌、触らないで……やっぱり怖い。
 
 するとリーダー風の男は、私の顔を無理やり自分の方へ向けようとした。
 
 私は向きたくないと拒む。だが、強制的に向けさせられる。
 
 咄嗟に、キッと睨む。
 
「コリャ思ったより、気が強いらしい。益々、誰かにくれてやるのはもったいねぇ」
 
 そう言いながら、ニヤニヤする。
 
 
 グレイ……早く来てよぉぉ〜。もうやだ……耐えられない。
 
 
 そう思い何か方法がないか考える。だけど、今のこの状況で使える能力が思いつかず。プレートをみたくても縛られてるこの状況じゃ無理だ。
 
 どう考えてもグレイとメーメルを待つしかなかった。
 
「ふぅ、みるだけで我慢するか。死にたくねぇしな」
 
 そう言うと立ち上がる。すると、私を見下ろした。
 
 
 
 ――場所は、古びた倉庫内の裏口に移る――
 
 
 そして時は、少し遡り……。
 
(うむ、ここから入れば良いのじゃな)
 
 そう思いメーメルは、ソーっと扉を開けた。そして、警戒しながら中をのぞく。
 
(大丈夫そうじゃ)
 
 キョロキョロしながら中に入る。
 
(妾は、ブローチを持っておらぬ。そうなると探すのは困難じゃ。唯一の救いは、この倉庫が二階建てでなく然程、大きくないという事じゃな)
 
 そうこう考えながら薄暗い建物の中を慎重に進む。
 
(この倉庫は、使われておらぬな。古い荷箱ばかりがその辺に散乱しておる)
 
 更に奥へ奥へと進んでいく。
 
 すると人の気配を感じ立ちどまった。
 
 そして荷箱の物陰に隠れ気配が感じた辺りを、ジーっとみる。
 
(運が良い。丁度、背後じゃ。ルイの手前におるのが、商人の娘かのう)
 
 そう思いルイとその手前にいる少女へ視線を交互に送った。
 
(あの男、ルイに何をしておる? しかし、まだグレイの気配が感じられぬ。何かあった訳でもないと思うのじゃが……)
 
 メーメルはグレイフェズの気配を探る。だが、やはりまだここに辿り着いていなかった。
 
(うむ、やはり感じられぬ。勝手に動く訳にもな……。まあ、流石にこの倉庫で道に迷っていないとは思う。ムドルとは違う……だから、大丈夫なのじゃ)
 
 そう考えがまとまるとグレイフェズが現れるのを待つ。
 
 そして周囲を警戒しながら泪と少女の方をみていたのだった。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『なんか作者さん、アタフタしてたよ』…by泪
『そういえば……。さっき旦那に、アレやれコレやれ言われてたみたいだぞ』…byグレイフェズ
『(・Α・)ほえー……。ナッナルホド…(;・`ω´・;)ゞ』…by泪

と、という事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
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