▼詳細検索を開く
救出作戦……2
グレイフェズは警戒しながら倉庫内を奥へ奥へと進むと……。
 ここは古びた倉庫内の正面入口付近。
 
 メーメルが倉庫の中に入るほんの数秒前に、グレイフェズはここに来ていた。
 
 
 そして時は、そこまで巻き戻る……。
 
 
 倉庫内の入り口付近。グレイフェズは、気づかれないように警戒しながらそっと建物の中に入った。
 
 (この辺には、見張りがいない。……手を抜いてるのか? それとも人数が少ないのか……)
 
 そう思いグレイフェズは、薄暗い建物内を気配を探りながらブローチの反応を頼りに進む。
 
 (もう少し先か?)
 
 更に奥へと向かった。
 
「……!?」
 
 誰かの気配を感じ静止する。そしてグレイフェズは、咄嗟に近くの荷箱の物陰に隠れた。
 
(二人……こっちにくる)
 
 こっちに向かってくる二人組を目で追う。と同時に、耳を澄ます。
 
「惜しいな。滅多にあれだけの上玉にあえねぇぞ」
 
「ああ、確かにだ。だが、アイツらみたいに死にたくないしな」
 
「ホントにな。でも、ソイツらの前にしくじった三人組は逃げたって聞いたが」
 
「……らしいな。しかし、みつけ出され殺されるのも時間の問題だと思うぞ」
 
 そう言いながら二人の男はグレイフェズが居る方へ向かってくる。
 
(なるほど……だが、それをあのコルザ様が指示した。まだ、納得できない。もしそうだとして、いったいなんでこんなことをしているんだ。あの人の意思とも思えない。
 何か起きてるとしか……今はそれを考えている余裕はない、な。そのことは、ルイと商人の娘を救い出してから考えるか)
 
 グレイフェズの目の前を二人の男が通りかかった。その瞬間、グレイフェズは動く。
 
 自分から近い男の体を掴み、顔を思いっきり殴り気絶させると床に無造作に置く。
 
 すかさず低姿勢になりもう一人の男の背後にまわった。瞬時に後ろから手をまわし口を塞ぐと、睡眠の魔法で眠らせる。
 
 それは、ほんの一瞬で行われた。
 
(これでいい。あとは……)
 
 二人を荷箱の物陰まで運んだ。その後、布で口を覆い魔法が掛けられている縄で拘束する。
 
(この奥に、ルイがいる。早く助けなきゃな)
 
 そう思い二人組が来た方を向いた。それと同時に、慎重に警戒しながら歩き始める。
 
 
 グレイフェズは色々考えながら歩いていたが、立ちどまった。すると、荷箱の物陰に隠れる。
 
(ブローチが強く反応した。それにこの気配は……)
 
 そっと荷箱の物陰から気配が感じた方を見据えた。
 
 リーダー風の男が泪の顔を丁度のぞき込んでいる所である。
 
 それをみてグレイフェズは、怒りがこみ上げて来ていた。
 
(あの野郎っ! ルイに何をするつもりだ)
 
 そう思うも、なんとか冷静になり辺りを見回してみる。
 
(メーメルの気配がする。ってことは、動いても大丈夫そうだな)
 
 メーメルが来てることを確認すると泪が居る方をみた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『虫、無視……蒸し蒸し、暑い〜⊂⌒⊃;-ω-)⊃ 。o0』…by泪
『そうだな。てか……またこのネタか?』…byグレイフェズ
『ネタが尽きたようじゃな』…byメーメル
『(.;゜;:д:;゜;.)……何も言えない……(;¬∀¬)ハハハ……』…by作者

と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)
Twitter