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厄災との闘い……4
泪の能力で各自の役割が決まったのだが……。
 ここはバールドア城にある広場の東側の小屋。メーメルが怒りながら私たちの方に向かってくる。
 
「メーメル、別に俺たちは遊んでいる訳じゃない!」
 
 そう言いグレイはメーメルの方を向いた。
 
「そうでないのであれば、なぜここに居るのじゃ?」
 
「メーメル様、ルイさんの能力を使うために……ここに避難したのです」
 
「なるほどのう。そういう事、か。それで能力は、もう使ったのじゃな」
 
 そう聞かれ私は首を横に振る。
 
「ううん、丁度これから使おうと思ってたところだよ」
 
「うむ、そうじゃったか」
 
「フゥー、じゃあ……ルイ頼む」
 
 そうグレイに言われ私は頷いた。
 
 私は目の前に右手を翳す。
 
 《ソーティング!!》《見極めレベル6!!》
 
「広場に居る厄災たちの情報を教えて!! そして、ここに居る五人に役割を振り分けて!!」
 
 そう言い放った。すると翳した右手が発光しビームのようなものが放たれる。
 
 そのビームのようなものは、枝分かれして広場の方に向かい部屋の壁に当たり消えた。
 
 その後、私はプレートをみる。
 
 思った通り、プレートに書き込まれた。
 
「プレートに書き込まれたよ!」
 
 そう言い私は、みんなにプレートをみせる。
 
「なるほど、な。……でもなんで、俺が……」
 
 難しい表情になりグレイは俯いた。
 
「これは……」
 
 ムドルさんは頭を抱え悩み始める。
 
(どうしたら……これでは、間違いなく隠しきれなくなります。これを見る限りグレイも、あの姿にならなければいけない。恐らくそのことで、悩んでいるのでしょう)
 
 悩んでいる二人をみて、私はどうしたのかと思った。
 
「どうしたの? 割り振りは、ちゃんとできてると思うんだけど」
 
「そうじゃな。妾もこれでいいと思うがのう」
 
「オレも、これでいいと思うぞ」
 
 それを聞きグレイとムドルさんは、つらそうな表情で私たちの方をみる。
 
「元の姿になれば、俺だってバレないですむ。だが、能力が真面に使えない。それなのに、どうしろって言うんだ!」
 
「プレートに書いてあった私の役割の一つだけど。能力を探るって記載されてたよ。多分だけど、これグレイのことじゃないのかな?」
 
「俺の能力を、か。だとしたら、このプレートに書かれていることも納得できる」
 
 そう言うとグレイの表情が明るくなった。
 
「グレイは、納得できたみたいですが。私の方です……書いてある意味が、理解しかねます」
 
 それを聞き私は、ムドルさんへの指示が、どう書き込まれているのか気になりプレートをみた。
 
「……本来の能力を開放して対処すること。……えっ!? どういう事、なの。ええっと……魔族の姿にじゃなくて、能力の解放……意味が分からない」
 
 私は不思議に思いムドルさんをみる。
 
「やはり……隠しきれません、か。話すしかなさそうですね」
 
 そう言いムドルさんは、重い口を開いた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)

『ムッ、私の買いだめしておいたムリゴがない! 誰、食べたのは?』…by泪
『ん? 俺じゃないぞ』…byグレイフェズ
『妾でもないのじゃ』…byメーメル
『私でも、ありません。そうそうそういえば……。ルイさん昨晩、お腹がすいたと言っていましたよね?』…byムドル
『んーそうだっけ? あー……そうだった。犯人は、私だ。(;¬∀¬)ハハハ……』…by泪
『『『(¬_¬)ジトー……』』』…byグレイフェズ、メーメル、ムドル

と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)
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