アンドローム(聖大陸)と呼ばれる世界に「三国鼎立時代」と言われる時期があった。▼ その一角を担う「聖サイレン国」が、まだ「サイレン公国」という小国だった頃「トールン大乱」と言う内乱があった。▼ 国家開闢以来最大の騒乱を、人々はいかに生き死んでいったのか。▼▼ 家臣による大公暗殺に、公都「トールン」は騒然となる。▼ そして大公位をめぐる政争が、やがて国を二分する大乱へと発展して行った。▼ 権謀術数渦巻く中、トールンの守護神「聖龍騎士団」の若き総帥「イアン」は、「叛乱上洛軍」との真正面からの決戦を決意する。▼ 不利な条件の中必死に応戦する「トールン守護軍」、対する叛乱軍は不敗の英雄「バッフェロウ将軍」を総大将に据え、戦略の魔術師「ヴィンロッド将軍」の巧妙な作戦により戦況を優位に展開する。▼ 両将を擁する「鉄血連合騎士団」を中心とした叛乱軍の前に、トールン守護軍は壊滅一歩手前にまで追い込まれる。▼ そんな中イアン将軍の義兄弟である、トールン裏社会の大親分「クラークス」は一発逆転を狙った大勝負を仕掛ける。▼ クラークスからすべてを任された一家の代貸し「クエンティ」は、「ウェッディン・サイレン家」の次男「バミュール候・フェリップ」の元へ乗り込んで行く。▼▼ 黄昏迫る「ヒューリオ高原」に、いよいよ最期の瞬間が訪れようとしている。▼ 数多の驍将の血に染まった戦場に、いま幕切れが迫る。▼▼ 大河史劇「アンドローム ストーリーズ(聖大陸興亡志)」を彩る、外伝の第一巻がここに開幕する。▼ 刮目して、その激しき物語をご覧下さい。
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