月桑庵道舜さんの投稿小説
千利休を中心に、その生きた時代の歴史を群像劇で描く。今まで余り描かれてこなかった「茶閥」とでもいうべきもう一つの戦国武将たちの繋がりと交流を丹念に描く。▼▼第一章 動乱前夜▼ 千利休が誕生した|大永二年《西暦1522年》より物語は始まる。前年の将軍出奔という大騒動が一段落し、新たしい帝の御代となった大永の世は、まさに動乱前夜という様相を呈していた。先年来の両細川の乱は細川澄元の死によって小康状態 ……
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